ID:81711
エキスパートモード
by 梶林(Kajilin)
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■春の予感。恋の股間。
産婦人科の定期健診の日。
嫁は今にも処刑されるようなドヨーンとした
顔色だったが、僕は仕事なので出かけざるを得なかった。
おなかの中のRちゃん(仮名)はちゃんと育っているか、
僕も仕事をしながらも不安だったが昼過ぎに嫁から

という、打ち込むのに一体何分かかったんだおめーは、と
と考えさせられる携帯メールが届いたので一安心した。
「今、16センチぐらいなんだって」
家に帰ると、すっかり顔色が良くなった嫁が報告した。
僕は思った。
僕の「息子」の大きさをとうに越しているのだ、と。
嫁は言った。
「アナタの『息子』より全然大きいよね」
嫌な以心伝心。
ともかく、僕の「息子」よりもずっと大きくなっている
ということは嬉しくもあり、なんだか悲しくもあった。
元はそこから出て来たくせに(半分だけ)
嫁は産婦人科で心音も聞いたというので
僕も嫁のおなかに手をあててみた。
しかし特に鼓動を感じることはできなかった。
ふふふ。Rちゃんもまだまだのようだ。
僕の「息子」はビクビク鼓動しちゃうので
まだまだこちらの勝ちだ!
なんてことを考える自分は鼓動不審。
じゃなくて挙動不審。
03月22日(土)
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