ID:81711
エキスパートモード
by 梶林(Kajilin)
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■ぱんぷる妊婦るぱむぽっぷん。
「ねえ…アナター」

嫁がモジモジしながらやってきた。
嫁はよくこういうもったいぶったオネダリをする。

とりあえず無視。

「アナター」

鼻糞をほじって気付かないふり。

「ねえダーリイイイイン」

「なんだよっ!なんですかっ!」

袖を引っ張るので根負けして返事をしてしまった。

「今夜は一緒に寝て」

…子供か。

僕は、またラブラブモードが始まったよこの人ぁ…と呆れたが
違った。

「だって、明日は産婦人科の定期健診なんだもん…」

嫁は表情を不安で曇らせた。
ああ、そうか、そうだった。

今、嫁は妊娠しているが、その前に去年も1度身ごもった。
しかし、2ケ月程度で流産してしまったため、その時の
恐怖がずっと残っている。僕にも残っている。

更に、健診ではその都度陰部をいじられるので
男の僕には実感できないが、それも辛いのだろう。

…僕以外触ったことないのに。
そう考えるとちょっとムカついてきたので

「わかった。一緒に寝よう」

と、嫁に返事した。

それからモソモソと一緒に布団に入った後、

「これは僕の〜これは僕の〜」

僕は心の中でそう念じながら嫁の体を撫で回して
おいたのだった。

でも、あまり刺激すると逆に検査の結果が
悪くなったりして。
あああああ僕はどうすれば。

…こういうのもマタニティーブルーって言うのかね。

03月21日(金)
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