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エキスパートモード
by 梶林(Kajilin)
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■ぱんぷる妊婦るぱむぽっぷん。
「ねえ…アナター」
嫁がモジモジしながらやってきた。
嫁はよくこういうもったいぶったオネダリをする。
とりあえず無視。
「アナター」
鼻糞をほじって気付かないふり。
「ねえダーリイイイイン」
「なんだよっ!なんですかっ!」
袖を引っ張るので根負けして返事をしてしまった。
「今夜は一緒に寝て」
…子供か。
僕は、またラブラブモードが始まったよこの人ぁ…と呆れたが
違った。
「だって、明日は産婦人科の定期健診なんだもん…」
嫁は表情を不安で曇らせた。
ああ、そうか、そうだった。
今、嫁は妊娠しているが、その前に去年も1度身ごもった。
しかし、2ケ月程度で流産してしまったため、その時の
恐怖がずっと残っている。僕にも残っている。
更に、健診ではその都度陰部をいじられるので
男の僕には実感できないが、それも辛いのだろう。
…僕以外触ったことないのに。
そう考えるとちょっとムカついてきたので
「わかった。一緒に寝よう」
と、嫁に返事した。
それからモソモソと一緒に布団に入った後、
「これは僕の〜これは僕の〜」
僕は心の中でそう念じながら嫁の体を撫で回して
おいたのだった。
でも、あまり刺激すると逆に検査の結果が
悪くなったりして。
あああああ僕はどうすれば。
…こういうのもマタニティーブルーって言うのかね。
03月21日(金)
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