ID:81711
エキスパートモード
by 梶林(Kajilin)
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■一ゲロ托生。
わりと仕事が忙しい。帰りが夜中の2:30になってしまった日。
仕方ないのでタクシーで帰ることにした。
運転手に「江古田まで」と告げて、家に着くまで寝ることにしよう。
と思ったのだが…
「あ、お客さん江古田なんですか」
タクシーの運転手が話しかけてきた。
「はあ…」
「昔、私も近くに住んでましてよく行きましたよ、最近は大江戸線が出来て便利になりましたねえ、あ、実際住んでいたのは豊島園のそばなんですが夏はそこから打ち上げる花火がウチから良く見えましてねえ、ドーンドーンパンパンドーンパンパン♪ところで今日はいい天気で予報では雪とか…」
しまった。喋り好きな運転手に当たってしまった。
「お客さん今まで仕事ですかあ?」
「そうなんですよ」(眠いんです)
「ふわ〜そりゃお疲れですねえ」
「ヘロヘロっすよ」(もう眠いんです)
「明日はお休みですか?」
「いつも通り9時半出勤ですよ」(本当に眠いんです)
「うわーそれじゃ寝てる間もないじゃないですか。大変ですねえ」
だからそこまで同情してんだったら寝かせてくれよ!
僕はケータイでメールを打つことにした。
そちらに集中するふりをして会話を中断させる狙いで…。
カタカタカタカタ…数分後、酔った。
タクシーでは内に漂う独特の臭いのせいか、非常に酔いやすい。
僕はこれを「ヘイタクシー・ゲロ吐くしぃ」現象と呼んでいるが、
こうも早く来るとは。
そういや嫁のもツワリもこんな感じなのだろうか。
いや、吐くことも多いからもっと気持ち悪いはずだ、
そうだ、僕は嫁の苦しみを少しでも分かってやるために
もっと酔って気持ち悪くならなければならないのだ!
そう意気込んでカタカタカタカタ…と呪われたようにメールを打ち続けていたら
洒落にならないぐらいに酔いが悪化して、まじで吐きそうになったので、
メール打ち中止。
こんなことしても嫁は喜ぶどころか大馬鹿扱いされるだろう、と気づいた。
なんて無駄な。あほらしくなった。
メールをやめた後も、こみあげてくる嘔吐物が
臨界点を越えないよう必死に耐え、
結局家に着くまで寝ることなどできなかった。
あのおしゃべりドライバーめ…。
家に帰ると嫁は当然寝ていたが、
ツワリのためか苦しそうに何度も寝返りを打っていた。
嫁、吐く時は一緒よ。
02月09日(日)
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