ID:81711
エキスパートモード
by 梶林(Kajilin)
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■0才からの性教育。
嫁は自分のウェブページに熱心である。
妊娠してからというもの、モニタを眺めていると気分が悪くなる
「パソコン酔い」がひどいのにもかかわらず
マメに更新しているようだ。

「むわあー」

キーボードをカタカタ打っていた嫁が、
今夜も気持ちが悪くなったらしく、寝床にひっくり返った。
嫁はそのまま寝ることとなった。

僕も心配なので嫁に添い寝する。

「気持ち悪くなっちゃったねー。ごめんねー」

嫁は腹をさすりながら呟いた。おなかの子供に語っているらしい。

「おなかの子と、会話できるの?」

僕は聞いた。嫁は、できるよ、と答えた。

「子供が嫌がってる、とか伝わってくるの?」

「うん」

以心伝心らしい。

「もうパソコンやらないからねー。ごめんねー」

引き続き腹の子供に謝る嫁。

…いいなあ。僕も会話に参加したいが
こればっかりは男にはどうにもならない。
NTTでもヤフーBBでも接続できない
母体と胎児を結ぶ「ヘソの緒ブロードハンド」とでも呼ぼうか。

おなかの子供と会話している嫁に置き去りにされた僕は寂しくなった。

しかし僕にも「息子」と呼ばれる部分があるではないか。
僕はそれを取り出して

「ほ〜らお友達だよ〜ん」

嫁の子宮のあたりに、ぺとし、とくっつけたら

「それお友達チガウ!」

怒られてしまった。

確かに性教育はまだ早いと思った。

一緒にお話したかっただけなんだいっ。
02月02日(日)
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