ID:81711
エキスパートモード
by 梶林(Kajilin)
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■肉・臭・菌。
近所の商店街をうろついていると
友達のカオルちゃんに会った。

「はあい、元気ぃ?」

カオルちゃんはその豊満な胸元に、
僕をぎゅうっと抱き包もうとするので
慌てて逃げた。

なぜ逃げるのかって?

「カオル」といっても男だからである。
豊満といっても「ぽっちゃり」だからである。

いや、敢えて歯に衣着せずに言おう。
カオルちゃんはデブなんである。

それに、ちょっと匂うのである。
いや、これも歯に衣着せずに言おう。
カオルちゃんはワキガなんである。

しかし、カオルちゃんは追いかけてきて、言った。

「あっ。近寄られたくない奴が来た、と思ってるでしょう?」

「えっ?」

僕は戸惑った。さすがにカオルちゃんに面と向かって

「君、ワキガ」

と言えるわけがない。しかし、臭いものは臭いので彼と会うときは
出来るだけ(特に夏場は)一定の間隔を開けて接していた。

彼はもしかしたら自分がワキガだということを既に自覚しており、
僕のその態度も敏感に読み取って気にしていたのではないか…。

僕はちょっと冷や汗が出た。

しかし、それは大間違いだった。

「オレ…やつれた顔してるでしょう?
 インフルエンザなんだ」

だああああああああああ!!
明日から仕事が始まるのに伝染そうとするんじゃない!!

デブ・ワキガ・インフルエンザ。

歩くケミカルウェポンと化した彼はゲーセンの
ケミカルウォッシュジーンズのオタクよりも怖い。

今ならケミカル三冠なのでメジャーリーグにも行ける。
頼むから松井を押しのけてでも行って欲しい。

いや、心配だからうろついてないで
寝てなさいよ、まじで…。
01月07日(火)
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