ID:81711
エキスパートモード
by 梶林(Kajilin)
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■すべてを忘れたい日もある。
朝、家を出る。
「忘れ物ない?」
と嫁。
「ああ、ないよ」
そう答えつつも実は何も考えていない。
「はい、これ」
嫁の手には僕の携帯電話が。早速忘れ物だ。
嫁が「ヒッヒッヒ」という笑顔をしているので
そそくさと駅に向かう。
どれ、タバコでも一服…と思ったら
忘れてきた。ライターも。
嫁の顔を見るのが悔しいので引き返さずに
そのまま駅に向かった。
電車の中、昨日買った雑誌を読もうと思ってカバンを開けたら…。
やっぱり忘れてきた。そういえば机の上に置きっ放しだった。
そして、コートの下がイヤにスースーする、と思ったら…。
スーツの上着着てくるの忘れたあああああ!!
よりによってドカ雪の降った今年一番の冷え込みの日に
僕はスーツの上を無しで過ごすことになった。
ぶるぶるぶるぶる…。
忘れる日は徹底的に3つも4つも忘れる。
嫁の言う事はちゃんと聞こう。
12月10日(火)
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