ID:81711
エキスパートモード
by 梶林(Kajilin)
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■マジで恋した5年前。
「結婚披露宴一周年記念日」、ということで
(籍を入れたのは別の日なのでこういう言い回しなのである。
だって嫁がそう言うんだもん。
ややこしい。面倒くさい。
これ以上記念日増やすなよ。
覚えきれないよ。
どうして女はそう記念日ばかり作るんだよ。
勝手に作っといて、こっちが忘れてると怒るんだよ。
知るかよそんなの。
じゃあ僕も「今まで最も長かった鼻毛を抜いた記念日」とか
無理矢理作ってやろうか。
それにしても長いカッコだ)
ささやかな宴を、と近所のちょっと小じゃれた飲み屋へ。
入り口がとても狭く、頭を思いっきりぶつける。
「い、痛い…」
「あなた、大丈夫…がこっ」
駆け寄った嫁も続いて頭を激突。
しばし2人でうずくまる様はラブホテル前で躊躇している
カップルに見えなくもなかった。
痛みが引いてから店内へ。
カクテルのメニューを見ると、気になる名前があった。
「オタクの恋」
これは…。
夜な夜なゲーセンに行き、そこで出会う美少女Rちゃんに
ラブラブな僕のことに違いない!!
「オタクの恋、下さい」
速攻注文した。
「オタク、入りました〜」
注文取りの女の子がそうカウンターのおっさんに告げる。
「プッ」
おっさんが笑ったのを聞き逃さなかった。
おのれ…。
しばらくして嫁が「これ飲んでみたい」とメニューを指差した。
「レッサーパンダ」
という名のカクテルだった。
注文してみた。
「レッサーパンダ、下さい」
「パンダ、入りました〜」
注文取りの女の子がそうカウンターのおっさんに告げる。
「ププッ」
またもやおっさんが笑ったのを聞き逃さなかった。
あのな、メニュー略すのも笑うのも感じ悪いからやめれ!!
こっちだって言うの恥ずかしいのに、フルネームで略さないで
注文しているのに…。
まあいい。
注文取りの女の子の口元がエッチだったから
また行こうと思った。
その後、いつものゲーセンに行った。
どうせ「オタクの恋」だし。
ちょうどやりたかったゲームは他の客が使用中で、
何人か並んでいた。
僕らも並んだ。そのうち、嫁がモジモジしてきたので
トイレなのかと思ったら
「ねえ〜今日は記念日だからアレしようよ〜」
あほかっ。周りにまる聞こえだっ。
そんな事ゲーセンで言うなっ。
そういう事に免疫がなさそうな、いかにもゲーマーな感じの
オタクがぎょっとしていた。
オタクは濃い。
12月04日(水)
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