ID:81711
エキスパートモード
by 梶林(Kajilin)
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■お達者クラブ〜↑(語尾上がり)。
友達とクラブに行くことになった。嫁も誘ってみたが
「夜勤で泊まりだから行けない」とのこと。

「いいよ。私にかまわず行って来て」

字面だけを見ると大変理解のある嫁のように思えるが、
内心は不機嫌極まりないのである。

長年連れ添って養われた感覚で分かる。
鋭い嫉妬オーラが痛いほど伝わって来る。

「可愛い子と遊んでおいで」

そら来た。

「ナンパじゃないよ〜浮気じゃないよ〜
 友達と遊ぶんだって言ってるだろうに」

僕は必死に念押しするのだけれども

「ま、ワタシは今夜いないから何をしてもばれないよ。
 楽しんできてね」

…僕は何でこんなに信用がないんだろうか。

いつか刺されそうで怖いよ〜。

そして夜、仕事が長引いてしまい、急いで会社を出ようとした時、
Nさんとすれ違った。

「何急いでるの」

Nさんは典型的な45歳ぐらいの七三分けのおじさん。

「これから……飲みに」

「こんな時間から〜?怪しいな〜。ひょっとして風俗?」

おじさんらしくエロな話題に持っていくNさん。仕方ないので

「実は、クラブに」

と僕は答えた。Nさんはずいいっと僕に迫ってきて、言った。

「ほう!クラブか!実は僕も行きたいと思ってたんだよ!
 今度連れて行ってくれない?」

はああ?

「Nさん…クラブ↓(語尾下がり)じゃなくて
 クラブ↑(語尾上がり)ですすよ〜」

「うんうん分かってるよ。僕はクラブカルチャーっていうのかな、
 それに興味あるんだよ」


45才でカルチャーとか言われてもなあ…。

仮面ライダーごっこをしている幼稚園児達に
おじさんが「いーれーて」と言っている様なもんである。

不気味だ。

「よしたほうがいいです。おそらく5分で出たくなります。
 ていうか絶対浮きます」

とは言えなかった。

いつか催促されそうで怖いよ〜。

10月12日(土)
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