ID:81711
エキスパートモード
by 梶林(Kajilin)
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■忍者の道は厳しいでござる、のまっきっ。
嫁と一緒に駅前のゲーセンに行った。
近所の美少女Rちゃんもよく彼氏と一緒に遊んでいるが
ここのところ見かけるのは彼氏だけである。

この日も彼氏がひとり、黙々とメダルゲームを
やっている…。

「…なあ。彼氏にRちゃんどうしてるか 聞いてきてくれない?」

僕は嫁にささやいた。
僕は彼氏の顔を見るたび「Rちゃんは?」と
アホのように聞いているのでちょっと切り出しにくい。

芸のため…じゃなかった、惚れた女のためなら女房も使う。
鬼と呼びたきゃ呼ぶがいい!
酒や酒や、酒買って来んかい!

「うん、わかった」

「頼む。情報を聞き出してきてくれ」

芸人の妻の定め、と覚悟しているのか(誰が芸人だか)
意外とあっさり納得した嫁は僕の「忍び」となり、
彼氏のほうに向かって行った。

嫁の「くのいち忍法帖」大作戦。

但し、お色気は期待できそうにはないけど。
その間僕はポップンミュージックでもやっていよう。

「…聞いてきたよ。Rちゃん、ホントにいつも仕事で忙しいみたい」

任務を果たしたくのいち嫁は僕に報告した。

「しかし、こんな時間にまだ仕事なんて…」

僕はいささか不安を覚えた。まさか、夜のお仕事…とか…。

「風俗に勤めてるの?って聞いたけど違うって」

くのいち嫁、直球過ぎだよアンタ。

しかし、これが僕が最も気になっていたことである。
Rちゃんがそんな世界に行ってしまうなんて耐えられないし。

そうしたら僕はTGVをも凌ぐ超特急スピードでRちゃんの働く店に…
じゃなくて。

それくらいだったら僕がRちゃんを養う!
ぐらいの覚悟があったり。

お色気はなくても真正面攻撃で聞き出した
くのいち嫁、偉い。今度忍者服でも着せてやろうかしら。

…はっ。

Rちゃんに忍者服を着せたら…。

是非暗殺されたい。
09月20日(金)
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