ID:81711
エキスパートモード
by 梶林(Kajilin)
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■徐々に奇妙な冒険。
やがて運ばれてきたのがなかなかブルース感漂う晩ご飯。まあ600円だし。ゴハンは細長いお米。チキンカレーともうひとつ汁物があった。すくって飲んでみると豆のスープ。これはネパール料理の「ダル」である。ゴハンにかけて食べても美味しい。
他のおかずもサグ(青菜)、アル・コ・アチャール(ジャガイモ胡麻あえ)、生野菜、チャトニ(チャツネ)、と貧相ながら揃っているので、これはチキンカレーというよりはネパールの「定食」を意味する「ダルバート」と呼んでいいのではないだろうか。そういえば店頭にネパール国旗があったな。
カレーも他のおかずも美味しいではないか…とすいすい食べていると、視線の端に何かが映った。そーっと振り返ってみると…背後におじさんがじーっと立っていた。
ひいいいい!と声を上げそうになったが
「オカワリ?」
ダルが入った器を持っていた。
「ありがとうございます」
カレーよりダルの方が好みの味かも、と思っていたのでお代わりサービスはとてもありがたい。そうなるとゴハンももうちょっと欲しくなるが。
ゴハンがなくなりそうになった時、再び背後に気配が。振り向くと
「オカワリ?」
おじさん、今度は三合はあるんじゃないかってぐらいのゴハンを載せたお皿を持っていた。
「お願いします。でも少しね」
と言ったのだがあまり言葉が通じなかったのかドカドカ入れられてしまい
「ストップストップ!」
どんだけ食うと思ってるんだ。でもほんの600円でこんなにたっぷり食わせてくれるなんてありがたさを通り越して申し訳なくなってしまった。
「ごちそうさまでした」
なんとか残さず食べ終わり、お会計を済まして店を出た。ビリヤニのつもりがダルバートになってしまったが、これも美味しかったし家族と一緒だとなかなか食べられない(辛いから)ので満足である。
しかし…今日は無意味にいろんな外国の人と会話してしまったことよ。(ほんのひとことふたことだけど)
腹がパンパンで帰り道がキツかった。
ネパール料理だけに、ゴハンがチョモランマ盛り。なんちて。
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06月02日(金)
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