ID:81711
エキスパートモード
by 梶林(Kajilin)
[5183100hit]
■住めば宮古。
僕は泳ぐというよりプールサイドでオリオンビールを飲みながらまったりと寝そべることを夢見ていたのでその通りにしていると、ちょっと遠くからグラサンをかけたおじさんのようなおばさんのような人が手を振ってくるので、誰だろう思って近づいて来るのを待っていたら実は嫁だった。グラサンは浜省みたいだと思っていたが、実際嫁が着用するとホワイトニング後のマイケルジャクソンみたいであった。
時はあっという間に流れて夕食タイムとなり、ホテルのレストランへ。

夢でキスキスな感じの名前(わからない人は「電気GROOVE」でぐぐろう)。

バイキングだったのでいろいろな料理が楽しめた。寿司を握ってくれる板前さんまでいて刺身好きのタク、大喜び。一方Rは初手からカレーを食べようとするので
「バイキングでのカレーは罠だ!最後に食べろ!」
と制止させてしまった。貧乏性な僕。いつもバイキングに来るとメニュー全制覇を目指す嫁はこの時も少しずつ料理をチョイスしパーフェクトを狙っていた。世界ふしぎ発見の黒柳徹子ばりのパーフェクト狙いである。
そんな感じで飢えた亡者のようにガツガツと食い漁っていたら、そんな我々を浄化するかの如くたおやかな三線の音がチントン…と聞えてきた。見ると、流装の綺麗なお姉さんが現れて弾き語りをしているではないか。切ない三線の音色、のびのびとした歌声、お姉さんの美貌が醸し出す沖縄情緒に心が洗われる…。
「あ、このイントロ知ってるぞ。なきなーさーいー、わらいーなさーい、って曲だよね」
と知ったかすると
「ぜんぜん違うよ」
容赦ない嫁のツッコミが。よそで恥をかいてしまった。まじで泣きなさい笑いなさい。
夕食後は宮古島の美しい星空を一望できるという「スターダストバルコニー」へ。かっこよさげな名前だが要は単なるホテルの屋上である。宮古島では本州では見られない南十字星や全天で2番目に明るい恒星・カノープスといったレアな星々を見ることが出来る。但しいつでも見れるわけではなくて5〜6月ぐらいまでしか見れず、この時期は既に地平線の下だということで残念であった。
更にこの夜はほぼ満月で月が明る過ぎ、星が落ちてくるような空、というわけにはいかなかった。
「あ、流れ星!」
それでもタクが流れ星を見つけてはしゃぐ。
「あーん、Rもみたーい」
Rは見逃してしまったようでかなり悔しがり、
「もう部屋に戻ろう。時間も遅いから…」
「やだー!」
しばらく空をガン見して粘っていたのだけれども、ふたたび流れ星が現れることはなかった。流れ星が来るように流れ星に願い事をしたら…でもその流れ星が来ない、じゃあ来るように流れ星に願い事をしたら…って堂々巡りじゃないか。
こんな感じで一日目が終わった。子供たちはとにかく泳ぎたくて泳ぎたくてしょうがないので、ビーチすぐそばのホテルにして正解だった。なにせホテルのフロントから徒歩一分で東洋一とも言われる白い砂浜と抜けるような青い海が広がってるのだ。
ビーチ前のホテルとかけまして、出産間近で病院に向かう妊婦さんとときます。
その心は、早く海に(産みに)行きたい!
応援クリックお願いします↓
←これだけでもいいので押してね。
←こちらもできれば。
はてなアンテナに追加
08月05日(水)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ
[4]エンピツに戻る