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やさぐれ日記・跡地
by アルティーナ
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■オイテイカナイデ・3
あとは醤油を加えて煮含めるだけだ。
煮ている間にパソコンを持ってきて、テーブルの上に置いた。
起動させたものの、インターネットに接続する気にはならない。
「・・・んーーーん、んーんんんっんんっんっんー・・」
第二楽章のメロディ。
「歓喜の歌」で知られる有名な旋律は、もっとずっと後の・・・確か第四楽章。
「freude,schoner Gotterfunken・・・」
『よろこび、それは神から発する美しい火花』
「Tochter aus Elysium・・・」
『楽園の遣わす美しい娘』
続きを忘れてしまって、1フレーズ飛ばして次を口ずさむ。
「Deine Zauber Binden Wieder,was die Mode Streng geteilt・・・」
『おまえは世のしきたりがつめたく引き裂いたものを、
不思議な力でふたたびとけ合わせる』
────あ、煮物、焦げる。
冷凍のゴハンをオーブンレンジで解凍&温めながら、さっとエリンギやアスパラなどで炒め物を作って、夕食とした。
最近簡単なモノしか作らなくなった。
非常によろしくない傾向なんだけども、新しいレシピに挑戦する気力が沸かないのだから仕方がない。
横には電源だけついたパソコン。
昨夜の失態、どうすれば。
それだけが今の私の頭を占領している悩み。
ネット介在故の悩みはもどかしくて、ジリジリと心が焼かれる。
ネットの世界なんてと人は言うけれど、人間が操っている以上、文字だけのもどかしい世界で私はヒトを相手にコミュニケーションをとっている。
・・・難しい。
精神世界において日常社会より断然脆さを発揮する私の性格は、笑われるくらいのテンパり具合を露呈する。
相手を苛々させてしまうのだろうなぁ、とも思う。
ドツボにはまるのも早ければ、浮上するのも結構早かったりするのだが────それもまた困りもの。
うだうだと悩みながらゴハンを食べて、第九のCDを取り出して次にかけたのはELTのアルバム「Common Place」だ。
「・・・・っしぃー」
カラ元気、もとい気合いを入れてディスプレイに集中する。
こうやって今日という1日が過ぎ去って行くわけだけれど、私は果たして流れて行く時間の中から外れては居まいか。
立ち止まって床にへたりと座り込んで、膝に額をくっつけて気が済むまで泣いていたら、時間にまで見捨てられてしまうだろうか。
オ イ テ イ カ ナ イ デ
時の流れの中に、あの人はいる。
みんながいる。
遅れているなら、外れているなら、私は居るべき場所に走って行きたい。
今よりもっと頑張るから。
────悉く上手くいかないこともあれば、逆もある。
何のことなく日常が舞い降りることもある。
それから紆余曲折が待っていたのはまた、別の話。
07月07日(水)
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