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やさぐれ日記・跡地
by アルティーナ
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■オイテイカナイデ・3
「はぁ、そうですね、好きです」


「フワフワしてて無防備(無謀と言うか)な子なのはわかってたことだし、めげずに頑張れ」

「そうですねー・・・」



感謝されるほどのアドバイスを言うことも出来ず、I君も腑に落ちない様子で何となく相談のようなものは終わった。

ちなみにI君は同い年、Oさんは1つ下でY君は2つ下。



・・・・・・イマドキの若人って、フクザツだなぁ。




煙草を吸い終わって戻ってきたY君に、
「Oさんのコトどう思ってんの」と聞いたけれど。

「どーでもいいっス」と返ってきたので、じゃあどうでも良いやと思うことにした。



言うなれば、「やっぱ付き合ってらんねぇ」である。






19時半頃、そろそろ帰るワ・・・とI君に告げて部屋を出た。
いつもなら日付が変わるくらいまで楽しく話し込んでいるところだが。

Y君も一緒に帰ると言い出したので、お約束の如く私は不満の声をあげておく。



「○○さん、やっぱオレのこと嫌いでしょ」

「やー別に」


「帰りオレと一緒で嬉しい?」

「嬉しい?なんで?」


「・・・まーぢーでー泣く」

「嘘、嘘、帰るわよ。
でも途中で買い物するからね」


「うん、いいよー」



帰り道Y君と取り留めもなく話したのは、彼にとってはどうでも良いらしい恋愛の話とか、いろいろ。

別れたら指輪ってどーすんの、と聞かれたので
「指輪に罪はないしねー」と以前三女姉が言っていたのと同じ答えを返しておいた。

質屋に持ってっちゃえ、なんてトンデモナイことを言っていたが「デザインは気に入ってるから」と、これも無難に返しておく。




いつも買い物するスーパーへ着いたところで、「じゃあね」とお別れしようかと思っていたのだが、どうやらY君は買い物にもくっついて来るらしい。

1人にして欲しいんだけどな、と思っただけで言えなかった私は買い物カゴを持って、リンゴやらバナナやらバターやら足りないモノをカゴに放り込んで行った。



「Yっちって料理してるの?」

「してるよ」


「へー。コンロ買ったんだっけ」

「最近ハマってきてさー。
チーズオムレツ美味いよ、オレ」


「・・・ふーん」



会計を済ませてスーパーを出て、ぶらぶらと信号を渡った。
Y君のアパートは私の家とは200メートルほどしか離れてなくて、同じ町内の隣の丁だったりした。

お互い家の位置は把握している。




「今日は何作んの」

「んー・・・じゃがいもと鶏肉の煮物・・・」


「あとは?」

「お味噌汁・・は最近暑くてダメになりやすいから、バランス悪いけど炒め物でもするかなぁ」


「オレ、味噌汁なんて2日前のとか飲むよ?」

「・・・飲めば」



・・・1日でアウトだと思うんだけどな。

いいよと言ったのに家の前まで送ってくれたY君にお礼を言って、ようやく別れた。



ホント、やれやれって感じだ。




「ふにーーーー。ただいま。・・・そんだけ」



日中暑いから、と1Fの廊下にハムスターの飼育ケージは置かれている。


手を洗って食品を冷蔵庫にしまってから、黒いゴムで髪をまとめた。
ついでにBGMにベートーヴェンの「第九」を選ぶ。



じゃがいもを水洗いしてお皿に並べ、ラップをしてレンジで加熱する。
その間に鶏肉を一口大に切って軽く洗い物を片付けたところで、ある程度火が通ったじゃがいもを、火傷に注意しながら手で皮を剥く。


鍋を熱して軽く鶏肉にコゲ色をつけたところで、適当な大きさに切ったじゃがいもをサッと炒めて水をひたひたに加える。

お酒と砂糖を加えて────


(あ、お酒入れすぎた)



────水が8割方蒸発するまで、コトコト煮込む。

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07月07日(水)
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