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Niseko-Rossy Pi-Pikoe Review @ Tokyo
by Niseko-Rossy Pi-Pikoe
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■まだ「Feel Myself」・ミスチル『シフクノオト』4月7日発売・「マンフレッド・アイヒャーへの公開書簡 若林恵」・『FME』
ポルタルの70年代のライブアルバム、というのがあって(友だちに貸したまま行方不明だー)、ほんと入手困難気味なんだけど、これが、すげーのなんの、って、90年代初頭のルイ・スクラヴィスが持っていたライブでの“パッション的旋律の数珠つなぎ状態”が世代のバトンを継承したものだって、確信できるほどのライブなんだ。
>簡単に言えば、ミルコクロコップ状態、という感じです >余計にわからなくなるかも
ぼくはこのライブのCD化にこそ、ポルタルの理解がかかっていると思う。あと、実際にライブに行くとかね。
49ページは、フランソワ・テュスク、アンリ・テクシエ、スティーヴ・ポッツのライブ写真だし!51ページにはスティーヴ・ポッツの紹介が!
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「マンフレッド・アイヒャーへの公開書簡 若林恵」
80ページ目から始まる、このECMについてのテキスト、アイヒャーのインタビュー内容を織り交ぜながら、描かれる、
これほどの訴求力のある、読む体験。このテキストはECMの音楽を聴く時間のように、意識が旅をする。
ECMのジャケットに潜む「ノイズ」の指摘なぞ、ほとんどわたしはこうべをたれる気持ちでした。
アート・ディレクターの「バーバラ・ヴォユルシュに捧ぐ」と題されたコラムもコラージュも素晴らしいの一言に尽きます。
「私たちの音楽は、〈明晰さの探究〉と呼ぶことができます。ルシディティ(lucidity)、クラリティ(clarity)、トランスパランシー(transparency)、そしてミステリー(mystery)。それがECMの音楽なのです」―― Manfred Eicher
「真に豊かな〈音楽〉、われわれを感動させ、またわれわれが本当に味わうことができる唯一の音楽とは、どんな理性や分析も追放する〈夢〉の〈音楽〉であるだろう」――アルベール・カミュ
このカミュのテキストの引用は、若林恵さんによるものです。
ECMの音楽を紹介するというページに、鮮烈なイメージと、なんともかけがえのない存在感を与えています。
“どんな理性や分析も追放する〈夢〉の〈音楽〉”、武満徹もミシェル・ドネダもアストル・ピアソラもキップ・ハンラハンも、そしてECMも。
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ミュージシャンとリスナーのためのメディア構想委員会(仮称)として7人の集まりがあったので、わたしは自分にとっての昨年のジャズベスト1である『FME』のライブをトーストして持参した。みんなのけぞって輸入盤屋を徘徊し始めることだろう。花咲かじじいは今夜もてんぱっている。
『FME』 (ODL10007) OKKA DISK Limited Edition Series
Features: Paal Nilssen-Love / Nate McBride / Ken Vandermark
Limited release of 760 copies
(いまだ書きかけのレビューテキスト>ノルウェー大使館確認による発音確認により「ポール・ニルセン=ルーヴェ」と改訂しました)
これはすごい演奏だ。ノルウェーで人気の高いジャズ・ユニットである“アトミック”でのプレイからは想像が難しかったものの、怪人ラウル・ビョーケンハイム(ギター)らとの“スコーチ・トリオ”、これは昨年のロヴァ耳ディスクアワードの6位に入れたが、ここではさらにすさまじいパーカッショニズムを見せるのがポール・ニルセン=ルーヴェ(Paal Nilssen-Love)!である。2年前の7月、ノルウェーのモルデ・ジャズ・フェスティヴァルではパット・メセニー、アリルド・アンデルセンとのトリオで出演して聴衆の喝采を浴びている(!)俊英、29歳。端的に言って、ヨン・クリステンセンが辺境にあって深化させたものを、ニルセン=ルーヴェはジャズの本流に持ち込んだ、と、断言する。
どの現代的ジャズの推進者たち、たとえばウイリアム・パーカー、ジョン・ゾーン、ブラッド・メルドー、ティム・バーンなど、彼らとのセッションまでもを想定したいレベルのドラマーだ。その真価が聴ける。
Okka Disk からの760枚限定生産盤。
Paal Nilssen-Loveポール・ニルセン=ルーヴェ
ノルウェーの俊英ドラマー、29歳、すでに40枚を越えるCDに参加している。
父親もプロのドラマーであり、両親はStavangerでジャズクラブを経営していたという。
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01月28日(水)
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