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羽積風narration
by 汐 楓菜
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■夏期休暇二日目(意思の恋愛について)
今日は一人で長く家にいたせいで
ものすごく凹んでいる。
一人は駄目だ、やっぱり。
内へ内へ篭っていってしまって
出て来られなくなる。
身動きしたら死んでしまいそうで
なんだか怖くて
布団にくるまって息を潜めてしまう。
日常って大事だ。
仕事に忙殺されたり友達と喋ったりすることで、
自分の世界を壊しながらどうにか時間を繋いでいける。
『泣かない子供』(江国香織)を読んだり
疲れたら寝たりの繰り返しをしていた。
エッセイ。昨日も少し書いたような気がするけれど
この本にも不倫について書かれていた。
不倫については数年前、口論になり
大事な友達を一人なくしてしまったことがある。
別にその当時もとくに不倫と縁があったわけでは
ないのだけれど、とにかく
恋愛に善悪はない、と思うのだ。残念ながら。
恋愛に善悪や'〜べき'はなくて、
ただ存在するのは'こうなった'という結果のみじゃないのか。
という基本的な考えは、
それこそ中学生の頃から変わっていない。
逆に、
'〜べき'に外れるという程度の理由で思いとどまれるような想いなら
そんな恋愛は暇つぶしにさえならないほどツマラナイものだ。
この本で江国香織は
人を好きになるのに
例えば一昔前にあった'三高'(高学歴・高身長・高収入)
といった条件を付けることがおかしい、
また、そんな条件通りに人を好きになんてなれない
のと同じように
'相手に既にパートナーがいないこと'という条件も
考慮した上で人を好きになる感情を操ったりできるものだろうか
というようなことを、もっとシンプルに美しく書かれている。
また、結婚した後に他の異性を好きにならないように
'意志の力'でそうすべきだ。という意見についても、
それなら怖くて結婚などできないと言う。
「この人が毎日ここに帰ってくるのは意思が強いせいであって、
私を好きだからじゃないのかもしれない、って一秒ごとに不安になる」
というのはまさにその通りで、そこが'契約'の怖さや不可思議さだ。
私は未だに結婚が何たるかはわからないし、
社会に出てたくさんの既婚者の人生に触れるにつけ、ますますわからない。
なんだかわけがわからないままその制度に身を投じてしまえるほど
私は自分の人生に対しても愛に対しても、まだ、不誠実ではないのだ。
08月14日(土)
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