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えすぱっ子
by ひかる。
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■Jユース杯 決勝トーナメント 展望
清水エスパルスユース

予選リーグDグループ2位、9年連続9回目(決勝トーナメント進出)[静岡県] 監督・望月 保次

 真希の弾丸ミドル以外に見どころの少ない2戦を終えると、突如勢いづいて磐田を倒せば、残り5分で湘南に逆転され、最後は信じられないミスから2位以内を確定させる勝点1を逃す。新潟の出場辞退という非常事態を抜きにしても、グループリーグは若いチームらしい、何とも浮き沈みの激しい展開だった。それでも当初の目論見どおりに勝点12を積み上げ、見事に9年連続の決勝トーナメント進出を決定。だが、予選突破という結果以上に、育成面からの成果が大きい。
 清水エスパルスの下部組織の代名詞にもなっている中盤フラットの4−4−2から決別し、トップと同じ3−4−3を採用。当初は明らかに戸惑いが見られたが徐々に適応、スムーズなポジチョンチェンジを見せるようになった。最終戦では4−1−4−1も試され、満足な内容を示している。桑原卓など、複数ポジションをこなした選手も多い。他の1年生も順調に成長し、岩本や池田はチームの主軸を担っている。最後に何と言っても山本真希。代表にトップの練習にサテライト出場にと、お疲れ気味の様子も見えたが、予選5試合5得点の彼はサテライトも含めて7試合連発と大暴れ。後は枝村に、昨年あれほど愛されたゴールの神が戻ってくるのを祈るばかりだ。
 まだ、とても頂点を口にできるレベルではないが、発展途上だったプリンス東海や高円宮杯と違い、完成図が予想できるようになった。全ては緒戦の広島戦。2年連続で優勝候補と敵地でぶつかることになったが、若いチームだけに勢いに乗れば面白い。


■選手名簿
 別記参照方


■主力選手
04:岡村総一郎 3年 450分出場 果敢に挑む左利きの切れ込み隊長。プレースタイル上、スタミナに不安を抱える。
12:風間 翔太 3年 450分出場 前田の怪我で今年春、GKに復帰。身長は低いが本格派で、シュート反応が良い。
22:岩本 大  1年 450分出場 洞察力と統率力とフィードに長けた森岡の後継者。池田負傷ならボランチ起用も。!
07:山本 真希 2年 447分出場5得点 躍動的な筋力と正確なキックを併せ持つ怪物。今年は前線での起用が多い。△◇#
11:鈴木 真司 3年 412分出場1得点 感覚のままに前線でのダイレクトプレーで踊る「壊れた玩具」。レフティ。#
21:池田 康彦 1年 360分出場 流動的で奔放なチームに単身、攻守に規律を与えるエスパルスの重心。怪我持ち。!
28:佐野 克彦 1年 360分出場 長身、俊足、左利き、俊秀と数多のプラス属性を備えるDF。完成度はまだ低い。!
10:枝村 匠馬 3年 354分出場 主将。パスで他者を動かし、意図的に試合を変化させる本物の司令塔。怪我持ち。#
03:村越 大三 3年 336分出場1得点 プレーもコーチングも戦えるCB。対人能力が高く、ハードマークが得意。
15:谷野 由紘 2年 334分出場1得点 広島 (福山市) 出身、故郷に錦を。技術的にも身体的にも基礎能力が高い。
24:桑原 卓哉 1年 273分出場 成長株。スタミナがあり、競り合いに強く、左足のフィードも面白い。怪我持ち?

02:石垣 勝矢 2年 213分出場 空中戦チーム最強を誇るもキープを苦手とする。再びCBに戻りそう。
08:上埜 健太 3年 170分出場 抜群のテクニシャン。身体能力も低くないが、スタミナが不足しがち。
29:長沢 駿  1年 139分出場 188cm の柔のストライカー。空中戦よりも、懐が深い地上戦が得意だ。!
09:篠田 悠輔 2年  41分出場1得点 89分間えていても、冷静に1分で試合を決められる必殺仕事人。#
01:前田 陽平 2年 プレーが大きい本格GK。ロングキックが得意。勘を取り戻してきた。
05:高野 美臣 2年 激しさを内包する冷静なSB。予選Gは怪我で棒に振るも、最近復帰。

△…U-19日本代表、◇…U-18日本代表、#…二種登録、!…ナショナルトレセンU-16


■出身現役Jリーガー・チームプロフィール
 別記参照方。なお、監督は6月に、望月保次氏が代行している。


■出場までの軌跡

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12月05日(日)
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