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えすぱっ子
by ひかる。
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■データ集 2004年度
桑卓・岩本・佐野の1年生DFラインが、ファウル数の下位を占めた。その中で佐野の警告率・守備ゾーン反則率が比較的高く、ファウルの仕方が下手。まあ、佐野は大柄な上にスピード・ジャンプ力もあるので、強引に相手を倒したように見られがちなのだが。それは188cmの長沢も同様で、何もしてなくても相手に覆い被さってるように見えてしまう。逆に桑卓・岩本はファウルの仕方も上手。特に岩本はアドバンテージで流すべきか微妙なファウルをよくしており、トップの斉藤を思わせる狡猾さがある。攻守は違うが篠田もズルいファウルが多く、ボールを奪われた瞬間にさりげなくオブストラクションをしてたり。日本の審判基準に慣れたのか、昨年よりはだいぶファウル数を減らした。
全体的には、武闘派集団だった昨年からだいぶファウル数を減らした。一方で警告数はむしろ増えており、「警告覚悟の」ファウルをせねばならない状況が多かったと言えそう。
[90分間あたりに犯したオフサイド数] 清水累計:4.82、相手累計:1.62
1.町田 ( 3.19)、2.真司 ( 1.88)、3.長沢 ( 1.52)、4.篠田 ( 1.04)、5.真希 ( 0.55)、6.岡村 ( 0.52)
清水の誇るオフサイド王・町田が堂々の (?) トップ。絶好の位置に走り込むのがひたすら好きな選手で、しばしば焦りすぎ。真司も同様、もっと落ち着け (苦笑)。長沢は決してスピードがある方ではないが、緩い球に対してトラップの巧さを活かし、裏でボレーを放つのも得意パターン。その長沢よりオフサイド数の少ない篠田はさすが。この選手は常に全力の町田や真司と違い、良くも悪くもトップスピードで走る場面を限定しがちだ。
清水がオフサイドを犯す回数が多いというより、清水が相手をオフサイドにハメる回数が少ないという印象。組織で守るのを嫌い、人と人がぶつかりあって守る方が育成のためになると考えているようだ。例えばJユースカップ、磐田とのH&Aで清水は計21回ものオフサイドを犯している。アップの時、磐田はフラット3の連動したライン上下移動をよく練習しているが、清水では見たことがない。
▼得点の形・失点の形
得点 失点
3 ( 8%) セットプレー直接 5 (13%)
2 ( 5%) セットプレー間接 3 ( 8%)
6 (16%) 清水右サイドから 5 (13%)
7 (18%) 清水左サイドから 7 (18%)
6 (16%) 中央から裏へ 6 (15%)
9 (24%) 中央から強引に 9 (23%)
5 (13%) ミドルシュート 4 (10%)
阿部が抜けた大きさを物語るのが、裏に抜けるパターンの激減ぶり。また真希の痛烈なシュートの印象は強いが、大瀧・森安が抜けてミドルシュートも割合を減らしている。更にキッカー・ストライカーが共に抜けて、セットプレーからの得点率も落ちた。代わって左サイドの切れ込み隊長・岡村の活躍でサイドアタックも活性化されたが、なんと言っても増えたのは中央からの強引な崩し。真希や枝村が中央から強引に持ち込むパターンがしばしば見られ、一昨年以上に一部の個人能力に頼った攻撃が多かったことをうかがわせる。
海人の抜けた影響も非常に大きい。一昨年はサイドから完全に守備組織を崩されるか、もしくはセットプレーでないと海人の牙城は殆ど破られなかったが、昨年は安易に中央から点を奪われている。ラインが深い (オフサイドの項目参照) ため、DFが完全に置き去りにされたパターンは少なく、正面からのシュートに対してGKがもう少し頑張ってほしかったところ。とはいえ、青森山田戦のように、DFが完全に緊張感を失っていた試合もある。
▼私撰MVP・MIP
1.真希 (15)、2.岩本 (13)、3.池田 (10)、4.佐野 (6)、4.村越・枝村 (5) ※MVP2点・MIP1点で換算
まあ、私のお気に入りの選手リストということで (笑)。でも、意外に最近随一のお気に入り選手がランクインせず。真希は別格として、守備の選手の名前が並んでいるあたりが、昨年の状況を物語る。
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03月31日(木)
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