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えすぱっ子
by ひかる。
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■Jユース杯 決勝トーナメント ジェフユナイテッド市原戦
 想定したパワープレーからではなかったとはいえ同点に追いつき、交代の“目的”は果たした清水。次の動きが注目されたが、雄也はそのままFWを務め、特攻状態が継続される。結果論ではあるが、同点後にFWの放ったシュートが1本もなかったことを考えると、普段のサッカーでどこまでできるか、試してみるべきだったと思うが…。清水は、悠輔が抜けたため、2トップが共に前線に張る時間が長くなり、トップ下(バイタルエリア)から中盤の底までの広大なエリアを両ボランチ(+大瀧)だけで見ることになった。元より市原は、5−2−3と言うべき、堅守速攻体勢で、中盤中央は薄い。そのため、中盤のスペースがぽっかり空いて、互いに簡単にボールは前線まで運べるのだが、逆に最終ラインが揃っていて、それを崩せなかった。
 同点後は暫く、市原が反発する時間帯となったが、35Mを越える位置からのミドル2本と、八角のパスから半田がトラップミスにめげず、2段シュートを放った程度。


(後半27分、八角の蹴った市原・左CKのチャンスも、ニアで石垣?が跳ね返す)

 すると、30分、森安?の対角線フィードから真司が抜け出し、クロスに飛び込んだ枝村がDF2枚のブロックを割り込むようにボレーを狙うが、コースを外れる。続けて34分、大瀧の低い右クロスに林が空振りし、ゴールエリア内の雄也に届くが、スイーパーの秋葉がトラップが乱れた隙に、鋭いスライディングでクリア。一方の市原は40分、伊藤の左スローインから、半田が左クロスを送り込むと、川淵がDFに体を寄せられながら、踏ん張って右足を合わせたがが、威力なく、GK海人。市原の好機はそのぐらいだったが、清水も一押しが足りない。
 ならばと、42分、枝村が阿部とのワンツーで30Mミドルを放つ(GKキャッチ)と、続けざまに阿部が突破口となって右サイドを突き崩し、クロスを入れるがファーで小泉がクリア。それを拾った枝村、慌てて距離を詰める林を華麗かつ痛快な切り返しで翻弄し、中央に移動しながら試合を決める15Mミドルを放った。だが、GK塚原が自らの瞬発力を全開にし、CKにディフレクトする。最後に頼れる枝村だが、2分強のロスタイムにも両者決め手なく、遂に試合終了の笛。大分戦に引き続き、PKで勝負を決めることとなった。

市原        清水エスパルスユース
7(4) シュート 8(5) ×石垣、○枝村、×阿部、○阿部、◎真希、×枝村、○枝村、○枝村
4(0) 右クロス 8(1) ×大瀧、×枝村、×大瀧、○大瀧、×大瀧、×大瀧、×大瀧、×阿部
7(2) 左クロス 2(0) ×阿部、×美臣
2(0) 右側CK 1(0) ×大瀧
0(0) 左側CK 4(2) ○枝村、×枝村、×枝村、○枝村
4(−)  犯OS  3(−) ・阿部、・悠輔、・阿部
1(0) ファウル 5(0) ・大瀧、・阿部、・悠輔、・雄也、・阿部

[PK戦]

(完全にGKの裏を突いた枝村のキックは、僅かに枠の右へと…)

先攻・市原:○八角、○半田、○小西、○伊藤、○川淵 | ○秋葉、○菊池、○竹田、○林
後攻・清水:○森安、○真希、○高柳、○阿部、○大瀧 | ○雄也、○真司、○石垣、×枝村


(深々と頭を下げる、2003年清水エスパルスユース主将、大瀧義史。その右から、海人、森安、阿部、枝村、雄也、真希、高柳、真司、石垣、美臣)


▼試合結果
清水エスパルスユース 1−1 ジェフユナイテッド市原ユース
      (PK戦 8−9)
 得点:後半13分:市原・菊池匡樹(小西雄士・左クロス)
    後半22分:清水・山本真希
 警告:前半39分:清水・鈴木真司(ラフプレイ)


▼選手寸評
[私撰MVP]
●高野美臣 90分間出場:クロス3(左3)
 大分戦の汚名を返上する盤石ぶり。対面の小泉との1対1を食い止めただけでなく、高柳のチェックに対応し、盛んに中央へカバーリングに入った。焦らずに、リスクを考えた守備ができていた。

[私撰MIP]
●森安洋文 90分間出場:シュート1(枠内1)、クロス3(右3、成功1)

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12月25日(木)
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