ID:70753
えすぱっ子
by ひかる。
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■今年度的清水エスパルスユース 2006年度版
 とはいえ、1年から試合に出場してきた岩本 (3年・元U-16NTC) は、十分計算できる。ただ、村越・石垣・佐野克らに競り合わせ、自分は好んでカバーに回っていた岩本だが、今年はそれで済まされない。相方が岩本より競り合いに強いタイプになるとは考えづらく、昨年から行徳監督に指摘されてきたように、自分一人で競り合いからカバーまでこなす能力が求められる。その相方だが、175cmを越えるような大型DFがいないのが辛いところ。173cmの鍋田 (2年) はJrユース時代、人に強く、正確な左足フィードで貢献したDFだが、180cm前後の選手が普通にいるユースでは、まだ修行中の身。172cmの望月恭 (1年) は読みが鋭く、カットした後のクリアが乱れずに堅実なプレーを見せるが、元からフィジカルが持ち味ではないだけに、ユースの当たりにどれだけ耐えられるか未知数だ。
 彼ら本職CBが苦しいようならば、コンバート組の出番になる。179cmの藤牧、178cmの滝戸はDFの動きができているとは言い難いが、身長相応に空中戦に強い。滝戸はロングフィードにも冴えを見せる。渥美は166cmしかないが、瞬発系に強く、実戦でハーフナーらに競り勝ってきた。その渥美にしても本職と比べると体の寄せ方とか、飛び込むタイミングに経験が不足しているので、コンバートするなら早い方が良いだろう。昇格した岩崎 (1年)・狩野 (1年)・深澤は、まずユースのパワーとスピードに慣れるのが先決。最後に佐野克 (3年・U-19代表)。CBでの起用の可能性こそ×だが、実力から言えば◎だ。

 さて、右SBでは、昨年終盤にレギュラーを掴んだ桑原彬 (3年) が、好調をキープ。サポートやカバーが可能な後方に位置し、中長のパス・クロスで貢献してきた桑原彬だが、MFを追い越すランやゴール前にペネトレイトする動きに積極的になり、ムービングサッカーに適応するようになった。Jrユース来の桑原彬のライバル、渥美も健在。桑原彬に比べてプレー幅が狭いのが課題だが、逆に上下運動の豊富さや競り合いの強さでは上回る。桑原尚 (2年) は特に守備面において、渥美より更にプレー幅が狭いが、その上下運動のスピードは見物。望月卓 (1年) と狩野 (1年) は計算できるDF能力を持っているが、上級生のポジション争いに割り込むのは難しいか。
 左には、一つ上のU-19代表でもレギュラーポジションを狙う佐野克がいる。昨年石垣とゴール前に鉄壁を築き、爆発的なオーバーラップと左足のロングフィードで攻撃にも寄与するこのアスリートに、対抗できる選手はいない。あるとすれば、DF中央部が佐野克抜きではどうしようもならなくなった時か、山西の負傷などでトップに呼ばれることぐらいだろう。しかし、佐野克が抜けても、1年からのレギュラー桑原卓がいる。佐野克ほどの派手さはないが、攻守に要所を押さえた好選手だ。この2名は、左SBとして全国で見てもトップレベルであり、江守 (2年)・曽根 (1年)・鍋田 (2年) は堅実な守備ができるレフティという貴重な人材だが、そう簡単に出番が回ってきそうにない。


▼GK
GK ◎晃太、△吉田、×柴田

 昨年夏の大会以降、ほぼ一貫してゴールマウスを守ってきた山崎晃 (3年) が、そのまま正GKになりそうだ。Jrユースの頃は、ちょうど昇格してきた柴田 (1年) のように、ハイボールの目測ミス・キャッチミスが多かったが、試合を通じて安定感を増してきた。元々身体能力は高いだけに、技術が身についた後の成長の速さはすさまじい。吉田 (2年) は逆に、身体能力を技術でカバーする、安定感のあるGK。前述の柴田は、真田コーチから経験を伝授される1年になるだろう。


▼筆者私案

−−−−−−−−−−前田陽平1−−−藤牧祥吾2−−−−−−−−−−

−−−−−−−−−−−−−− 佐野諒2 −−−−−−−−−−−−−−

−− 佐野傑1−−−−西澤郁1−−−−滝戸諒2−−− 桑原尚希2−−

−−−−−−江守純基2−−−鍋田圭吾2−−−望月恭平1−−−−−−

−−−−−−−−−−−−−− 吉田渉2 −−−−−−−−−−−−−−


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03月01日(水)
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