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えすぱっ子
by ひかる。
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■Jユース杯 横浜F・マリノス戦 (A)
選手の方はすぐに気持ちを切り替えたかに見えたが、やはり17、18歳の少年、微妙に影響はあったようだ。31分、DH山岸が左サイドに持ち上がると、戻して富井がサイドチェンジ。右から奈良輪のクロスが入るとカットした後のボール処理にもたつき、一瞬、PA内の斉藤の前へ。石垣が咄嗟にCKに逃げたが、このあたりからゴール前で簡単なプレーができなくなってしまう。執拗な横浜のロングボール攻勢でDF陣が疲弊したせいもあるし、MF陣がクリアに対するポジション微調整が遅れてきたせいもあろう。いわゆる押し込まれた状態だ。そして40分、長沢のオフサイドで奈良輪が自陣からFK、PA内ファーでハーフナーが頭で落としたボールは佐野克がシュートブロック、これが弱く、斉藤の前のスポットに転がる。前半36分同様の場面、だが今度は斉藤自ら反応、素早くダイレクトでニアに蹴り込み、1−1。同点。
試合は再び動き出す。勝点1より3を求める清水は41分、左SH桑原卓がクロス、DFのクリアを小泉が拾い、戻すと長沢がスルーパス。神田がPA内裏に抜け出してジャンピングボレー、ではなく右クロスを選択する。町田に合わず、流れたボールを左SB佐野克がクロスを入れるが、クリアされてCKへ。池田のキックに長沢が189cmを横に倒し、強烈なダイビングヘッドを見舞うが、ほんの少し右に外れた。44分には横浜右CKをファーで石垣が跳ね返し、3対2の数的有利でカウンター、中央の長沢が持ち上がると相手2枚の右へとスルーパス。このお膳立てに町田が走り込み、右45度フリーでラストショットを放つ。が、コースは正確にファー下を狙うが、威力なし。GK秋元がキャッチする。
この間、清水ばかりが優勢だったわけではない。横浜のロングボール攻撃は変わらず、だが清水は攻めに出てSBが高い位置どりをするようになったため、CBがCKに逃げるケースが増えていた。そして、失点後5分間で、実に5本目のCK。富井のキックをファーで佐藤が競り勝って頭で落とすと、ゴール至近距離で斉藤が足を投げ出し、左ポストの内側を直撃。ゴール目の前にこぼれ、木村が「入ってろ!!」ばかりに蹴り込む。1−2。直後、試合終了。最後の場面を見れば、CB2名の3年生以外を2年生が占めるチームが若さを晒した印象だが、CK数・シュート数を照らせば、妥当な結果であった。
横浜FM 清水エスパルスユース
7(2) シュート 5(1) ×長沢、×長沢、×長沢、×長沢、○町田
6(0) 右クロス 4(2) ○小泉、×神田、○渥美、×神田
5(2) 左クロス 5(0) ×八木、×桑卓、×桑卓、×桑卓、×克彦
3(0) 右側CK 1(1) ○池田
6(2) 左側CK 1(1) ○八木
0(−) 犯OS 6(−) ・長沢、・長沢、・長沢、・長沢、・桑卓、・長沢
3(0) ファウル 7(1) ・石垣、×桑卓、・石垣、・池田、・桑卓、・高野、・町田
▼試合結果
清水エスパルスユース 1−2 横浜F・マリノスユース
得点:前半31分:清水・長沢 駿 (八木 和秀・左クロス)
後半40分:横浜・斉藤 陽介 ※こぼれ球
後半44分:横浜・木村 勝太 (佐藤 由将・シュートリバウンド)
警告:後半15分:清水・山崎 晃太 ※遅延行為
後半23分:清水・高野 美臣 ※ラフプレイ
▼選手寸評
[私撰MVP]
●石垣 勝矢 (3年・CB)
1年時にも対決したハーフナーに再び勝利。空中戦で圧倒的な存在感を示すだけでなく、こぼれ球に対して粘り強く対応していた。速く低いフィードで攻撃にも貢献。一方、失点に絡んだ佐野克にすぐ声を掛けるなど、キャプテンシーも発揮していた。
[私撰MIP]
●長沢 駿 (2年・FW)
枠内率1/6だが、威力を伴ってコースを狙った結果で、シュートミスはなし。卓越した足技と広い視野でチャンスメイクし、かつゴール前で強引にシュートに持ち込む力がある。ロングボールに目測を誤り、つられた横浜DFを混乱に陥れる (笑)。
●池田 康彦 (2年・DH→CH)
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11月03日(木)
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