ID:70753
えすぱっ子
by ひかる。
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■今年度的清水エスパルスユース 2005年度版
サイドバックは、まず右から。Jrユース時代と同様、桑原彬 (2年) と渥美 (2年) のポジション争いが激しい。桑原彬は弟の卓哉と共に昨年最も伸びた選手の一人で、課題だった当たりの脆さが改善、一方でフィードとカバーリングに長じている。渥美は小柄ながら運動能力に恵まれ、後方からもう一人のウイングとして攻撃に絡む。ただ、前方にウイング型のSHを置くことが予想されるため、それを上手く使える桑原彬が一歩リードか。昨年Jrユースレギュラーの桑原尚 (1年) は、どちらかと言えば渥美に似たスピードが武器のSB。ただ、まだフィジカル的に競り合いに弱い。この3人以外では誰かをコンバートすることになり、山本 (3年・前述) 以外にも柴田 (3年)・谷野 (3年・前述) に可能性がある。
左は昨年レギュラーの桑原卓 (2年) が1列前に上がりそうなため、佐野克 (2年・U-17代表) の定位置になりそうだ。ここ2年間、CBで起用されてきたが、元々はこのポジションの選手だけに守備は勿論、攻撃にも意欲的。体格とスピードを前面に押し出して相手を蹴散らす姿は、清水にない力強さがある。左サイドは鈴木真と岡村が卒業したため、佐野克と桑原卓の2人のレフティの存在が際立っており、それに続く人材が少ない。三菱養和のレギュラー左SB江守 (1年) や、スピードと堅実なプレーが持ち味のレフティ、鍋田 (1年) に期待したい。
▼GK
GK ◎前田、○晃太、×吉田
基本的に前田 (3年・元U-16代表) と考えて問題ない。身体能力が高いため空中戦に強く、キックは飛距離十分。思い切りの良い飛び出しを見せ、守備範囲を広げている。ただ、昨年半年以上にわたった怪我のブランクの影響は大きく、集中力を切らす場面が散見される。そのため、山崎晃 (2年・二種登録) にもチャンスは十分にありそうだ。昨年、まだ身長が伸びていた晃太は未だ細身のままだが、それでも徐々にパワーをつけてきた。元々シュートへの反応は鋭いだけに、これからジャンプ力がついてくれば化けそうだ。昇格した吉田 (1年) は穴の少ない好選手だが、前田に挑むには何か自分だけの武器がほしいところ。
▼筆者私案
−−−−−−−−−− 長沢駿2 −−−篠田悠輔3−−−−−−−−−−
−−−−−−−−−−−−−−山本真希3−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−桑原卓哉2−−− 岩本大2 −−−池田康彦2−−−−−−
−−佐野克彦2−−−高野美臣3−−−石垣勝矢3−−−町田朋弥2−−
−−−−−−−−−−−−−−前田陽平3−−−−−−−−−−−−−−
昨年3−4−2−1や4−1−4−1など様々なシステムを体験しただけに、今年は4−4−2の予想布陣どおりで良いと思うが、一種のお遊びということで。基本コンセプトは3年・1年生は特徴を最も活かせるポジションで、2年生は特徴を最も伸ばせるポジションに置いてみること。
ACミラン型4−3−1−2。GK+DFラインは一人を除いて、Jrユースの時と同じである。GKに前田。DFラインは左から佐野克・高野・石垣までは問題なかろう。佐野克と石垣の特徴は説明したとおり、高野は170cmと小柄だが、岩本同様スペースカバーに長け、ロングボールの落下地点の予測とクリアが正確。そして、町田の右SB! 点取り屋を自認する彼には不満だろうが、DFの立場を理解するのも良い経験だ。同時に彼の持ち味であるスペースへの飛び出しと、最近冴えを見せているドリブル (フェイント) を磨くこともできるだろう。
中盤は3ボランチ+1トップ下。ピルロ役には、憧れの選手がネスタな岩本。枝村が卒業した今、後方からロングフィードで試合を組み立てることに関しては、岩本が最も優れていると思う。ピルロと違い、守備力にも期待。池田はカフーに対するガットゥーゾと同様に、攻撃参加した町田の穴を豊富な運動量で埋めてもらう。桑原卓はボランチだが、セードルフ並に攻撃参加して積極的にミドルを狙ってほしい。せっかく良いキックを持ってるのだから。トップ下の山本に関しては、説明不要。彼がいるから、トップ下を置くシステムを採用する意味がある。
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03月01日(火)
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