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えすぱっ子
by ひかる。
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■プリンス東海 名古屋グランパスエイト戦
ロスタイムの46分、ルーズボールを拾った枝村が反転したところ、DF小寺が後方からタックル。FKと小寺には警告が与えられる。右サイド距離40Mほど、36分と似た位置からのFK、今度蹴るのは枝村。右足で大きく緩く巻くボールに、真司が驚異的なジャンプ力で水平に「浮かび上がり」、スーパーボレーを狙ったその時、地面に面した背中側のユニフォームが、船の帆のように膨らんだ。今度は明快なDF吉田の反則、そしてPK。主将が一度失敗したPKを決められるのは、この男しかいない。真希の蹴った強烈な低い弾道のボールは、左ポストに衝突してゴールに吸い込まれた。1−1。四中工戦に引き続き、終了直前に追いついて前半を折り返した。
名古屋 清水エスパルス
5(4) シュート 10(3) ○枝村、×長沢、×村越、×悠輔、×枝村、×枝村、○枝村、×枝村、×枝村、◎真希
5(0) 右クロス 3(0) ×真希、×真希、×真希
5(1) 左クロス 6(3) ○桑卓、×桑卓、○桑卓、×真司、×長沢、○真司
0(0) 右側CK 1(1) ○真司
3(0) 左側CK 2(0) ×枝村、×枝村
0(−) 犯OS 3(−) ・真司、・真司、・長沢
10(6) ファウル 3(0) ・桑卓、・真希、・悠輔
[後半]
序盤は清水が岡村・小泉を使った横幅のある流れを掴んでいたが、11分。佐野が津田?に空中戦を競り負け、桑卓が中央に絞るが名古屋は右に展開。フリーになった高橋からファーの永芳に絶好のクロスが入るが、渥美がカバーする。直後にも吉田のクサビから再び高橋、素早い反転から桑卓を置き去りしてドリブル。佐野が寄せきる前に右クロスをPA手前に送ったが、新川のシュートミスに救われた。12分にも名古屋は巧みに右の高橋にパスを回すが、これを逆サイドから走ってきたFW真希が信じられない運動量でカット。しかし、繋いだボールをがFW上村が池田を弾き飛ばして奪い返し、ドリブルからPA内左60度の津田に決定的なパスを送った。しかし、再度GK風間が超反応でシュートを枠上にディフレクトする。
その後、後ろ向きのまま長沢が巧みなボレーで裏に流して岡村が、渥美のクイックリスタートから小泉が、それぞれ左右を崩す場面が生まれ、名古屋の時間帯を凌ぎきったかに見えた。ところが21分、左から回してPA手前中央の新川、PA内右角の高橋の足下にクサビを入れる。高橋は重心を低くした桑卓に対面すると、フェイントを入れた後に桑卓に突っ掛け、勝手に倒れた。それがPK。桑卓呆然。大人しい性格の桑卓は、理不尽な仕打ちに対する怒りをどう表現すればよいのか分からない感じだったが、それで良かったかもしれない。闘争心溢れる村越や真希なら主審を殴りかねない、1つめのPK同様、どうしようもない判定だった。高橋のPKをGK風間は読んでいたが、正確なコースを止めきれず、1−2。名古屋が清水を突き放した。
失点直後の23分。反撃の口火を開いたのは、怒りの桑原卓哉。猛然とフリーランで飛び出し、左クロスに枝村が飛び出すが、僅かに合わず。元々カウンター (速攻) を得意とする名古屋も、途中投入のFW酒井を使って対抗する。25分には津田の左クロスを頭で合わせるが、僅かに左。27分にはバイタルエリアから左に開いた酒井へクサビ、胸トラップでDFを外し、PA左端からシュート。その勢いにGK風間も一度ボールをこぼすが、何とか抑える。清水は28分、渥美のパスを受けた枝村が、斜めになったDFラインの急所を突いたスルーパス。途中交代の町田が飛び出してシュートを放つが、ファーポスト左に外れてしまう。激しい攻防は、意外な形で決着が付いた。30分、ルーズボールを右DF吉田が処理しようとしてトラップミス、こぼれたボールを真希が拾うとそのまま一直線にPAに侵入すると、足下に飛び込むGK森をヒョイと越えるシュートを放って、同点に追いついた。2−2。
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06月26日(土)
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