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えすぱっ子
by ひかる。
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■中日本スーパーリーグ U-17 浜名高校戦
 一方の浜名、長沢のファウルで中盤中央からのリスタート、9番が素早く右サイドに展開し、5番が一也を振り切って前へ。対応の遅れた桑卓の裏で11番が右クロスを送ると、谷野と石垣の間に8番が飛び込み、頭で合わせるが枠上。6分にも、昨日90分間走り回った疲弊の色が濃い池田がパスミス、8番?が素早く右に捌くと、9番がヘッド。これも決定的だったが、枠上に外れ、清水は相手のミスに助けられる。急造CBの谷野は石垣とチャレンジ&カバーの関係に欠け、要所でギャップを作っていた。
 11分、清水陣内で浜名がCHの池田にファウル。すると、後ろにいたCBの谷野が池田を追い越し、池田は素早く縦にリスタートする。走りながら受けた谷野はスピードに乗ると、更に縦へロビングで時間を稼ぐスルーパス。谷野と共に最終ラインから加速してきた桑卓が、谷野を追い越してパスを受け、フリーで精妙な左クロスを送る。待ち受けるのは、186cmの長沢、頭一つ抜け出したヘッドで叩き落とし、2−1。長沢が「高さ」で競り勝って得点したのは、実は筆者は初めて見た。彼は確実に成長している。

 12分、池田の速い右CKを、密集地から抜け出した町田がニアで逸らすが、右に外れる。これで町田、シュートミス4本目。とはいえ清水は、お疲れモードの池田の周囲を神田が豊富に動き回って、じわりじわりと浜名を押し込んだ。浜名は何度か縦に鋭い攻撃を見せたが、空中戦で石垣が完勝。地上戦では、谷野が当たって石垣がカバーする形が機能した。石垣は意外に線が細く (182cm/68kg)、去年は相手の圧力に負けて体を入れ替えられる場面もあったのだが、今日は何度も良いスクリーンアウトを見せていた。そして22分、町田のドリブルは跳ね返されたクリアボールを、桑卓が拾って再度突っ掛けようとしたところを倒され、左45度・距離30MからのFKとなる。蹴るのは池田。壁と密集地の間のスペースに巻いて落ちるボールを、素早く密集地から離れた町田がマークの5番を引き剥がして、ジャンピングヘッドで叩き落とす。ボールは右ポストに当たりながら、ゴールに吸い込まれた。3−1。


(3点目の場面。このボールは俺の物とばかりに、全力で食いつこうとする町田が素敵だ)

 これで完全に清水が主導権を握る。池田と神田を軸に残りの8人が大きな円を作る、去年のJrユースでよく見掛けた4−2−4状態。最終ラインの谷野が盛んにボランチと入れ替わるなど、互いに適切な距離を保って、流動性の高いサッカーを展開する。24分、一也のスルーパスに先に加速していた町田が抜け出し、ループシュートは枠上。26分、中央に寄ってきた一也からサイドチェンジ。小泉が受けて縦に刻んでから、斜め前に方向転換しPA内に切れ込む。すると、彼のドリブルの脅威に棒立ちになったDF2枚、その間に小さくスルーパス。スッと抜けた町田が、右足ダイレクトでファーへ綺麗に流し込み、試合をクローズした。4−1。
 その後も、2点を奪ってすっかり気を良くした町田を中心に、清水が浜名を圧倒。浜名の枠内シュートは結局、ゴールとなった1本のみであった。37分、スローインを受けた長沢が倒され、3点目と似た位置からFK。池田のキックに、今度は長沢が抜け出してボレーを放つがGKも反応、更に町田が詰めるが、右ポストを僅かに外れる。


(37分の長沢のジャンピングボレー。異様に広い長沢の間合いは、マークも付きづらい)

 39分には、町田の巧みなポストから小泉が抜け出し、相手と交錯しながら右クロス。長沢が突っ込んで混戦になり最後はクリアされるが、それを神田が左へ展開。今度は左から桑卓がクロスを入れるが、ファーに抜けた。その後もまもなく、タイムアップ。岩本・佐野の昨年Jrユースの2枚看板が抜けた1年生主体のメンバーで、昨日のプリンス東海の不完全燃焼を吹き飛ばす完勝劇を果たした。

浜名高       清水エスパルス
5(0) シュート 11(6) ×町田、○石垣、◎長沢、×町田、×神田、◎町田、×町田、◎町田
               ○小泉、○長沢、×長沢
4(2) 右クロス 5(2) ○桑彬、×神田、×池田、×小泉、○小泉
0(0) 左クロス 5(2) ○桑卓、◎桑卓、×一也、×桑卓、×桑卓

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04月18日(日)
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