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えすぱっ子
by ひかる。
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■今年度的清水エスパルスユース 2004年度版
そのSB、まず右サイドは、多士済々と言えば聞こえが良いが、右SH同様、絶対的な選手のいないポジションである。攻撃力のある柴田、サイズとスピードを兼ねた素質を持つ雄也(3年)は、共にマークを外しがちで、裏を取られやすい。CBが前に強いタイプが多い以上、サイドから裏を突かれるのは避けたいところだ。となると、ポジショニングに秀でた高野美(2年)の存在が、クローズアップされる。昨年も含め、左で起用されることが多いが、利き足は右。比較的、左は充実しているだけに、右に移ってもおかしくない。また、CBに岩本を入れた場合、右SBの経験がある村越がこちらに回る可能性もある。他に、このポジションを得意とする望月(3年)、渥美(1年)、桑原彬(1年)に加え、谷野も盛んにコンバートされている。
一方の左サイドだが、前述の美臣が第一候補。昨年終盤戦では、篠田大から定位置を掴んでいる。が、彼が右に回ることになれば、その美臣が中3の時に、Jrユースで左SBレギュラーだった佐野か、昨年からコンバートに挑戦している岡村の出番になる。2人とも走力は十分だが、岡村は突破力が高いものの、DFの経験に不足しており、逆に佐野は相手の突破を封じる1対1の強さはあるが、スペースに抜けてクロス、といった形は持っていない。となれば、昨年1年で佐野に譲られたJrユースの左SBを、完全に自分のものとした桑原卓(1年)にも、出番はあるだろう。既に中日本で、合格点の付けられる出来を披露している。Jrユース時代、ここを主戦場にしていた雄也にも、チャンスがないはずがない。
▼GK
GK ◎前田、△晃太、×風間
あまり入れ替えをしないポジションであり、基本的に前田(U-16代表)でいくだろう。コーチングにやや経験不足を感じさせるが、セービング・キック・スローイング・飛び出しの全てに穴がなく、サイズも十分な本格派。ただ、昨年の山本海ほどフィルダーの能力に絶対の自信を持ってはいないので、その点でも、最終ラインの裏のケアは、要注意ポイントである。控えには、風間(3年)が本格的にフィールドプレーヤーに転向しているため、山崎晃(U-15GKキャンプ)が回る。能力の高い選手であり、継続的に試されるだろうが、前田が特に欠点の見つからないGKのため、彼に代わるだけの特長を出すのは、難しいかもしれない。
▼筆者私案
−−−−−−−−−− 長沢駿1 −−−篠田悠輔2−−−−−−−−−−
−−−−−−−−−−−−−−鈴木真司3−−−−−−−−−−−−−−
− 岡村総一郎3 −−池田康彦1−−−枝村匠馬3−−−山本真希2−−
−−−−−−村越大三3−−− 岩本大1 −−−石垣勝矢2−−−−−−
−−−−−−−−−−−−−−前田陽平2−−−−−−−−−−−−−−
基本的に、今年は伝統の4−4−2で良いと思っている。盛んに前線に飛び出す枝村、周囲の関係を巧く利用して得点を決める悠輔という、2人のキープレーヤーの特性を考えると、2トップと2ボランチは必須だと考えている。上記は私案であり、試案だとお断りしておきたい。
3−4−2+真司システム。真司はフリーマン、計算に入れない(笑)。彼に自由を与えて、ゴール前に混乱をもたらしてもらう。どんなに混乱しても、悠輔ならば一人冷静にボールをゴールに流し込んでくれるはずだ。ビルドアップは中盤の底から枝村の対角線フィードと、前線から長沢のポストプレーで巧みに散らし、突破力のある岡村・真希が左右から執拗なサイドアタックを仕掛ける。さらに枝村が、盛んに前線まで飛び出すため、池田の精力的なサポートに加え、真希がポジションチェンジで支援に回る。
3バックは、その横のサイドスペースに構造的欠陥を抱えるが、機動力のある村越はともかく、1対1に強い石垣に、それをカバーさせるのは不向きというもの。そこで、真希にお任せ。こうしてサイドの守備の経験を積むことで、筆者がくどいほど説く、真希の右SBコンバートへの布石になるはずだ(笑)。岩本がそのカバーリングセンスとコーチングで相手をフリーにしなければ、そう易々と前田がゴールを割らせることはあるまい。
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03月01日(月)
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