ID:70753
えすぱっ子
by ひかる。
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■データ集 2004年度
 阿部と篠田で分け合った一昨年と違い、各項目で首位が異なっており、昨年のFW事情を物語る。石垣はCBで起用された試合を含むとはいえ、基本2トップの石垣・真司の名が少ないのは寂しい。その中で安定した数字を残しているのが、真希と篠田。昨年の記録から跳ね上がった真希は、ダントツの通算15得点を稼いだエース。ミドルが中心とは思えない、高い決定率と枠内率を記録した。篠田が通算5得点で2位。この選手のシュートは、シュートに持ち込む前の動きも含めて一級品なだけに、シュート以外の仕事をいかにこなすかがトップ昇格への課題だろう。町田も篠田と似た傾向があるが、課題は枠内率 (23.5%) で見て取れるとおりだ。
 昨年の数字から更に伸ばし、MFながら90分あたりシュート数 (※累計では真希が1位) トップの枝村は、しかしシュート決定率4.3%という酷い数字を残してしまった。20本シュートを撃って実に19本が空砲に終わっていた計算になる。ミドルが多く、枠内率 (39.1%) に課題を抱えるのも確かだが、昨年はPA内に飛び出す得意の形になっても決められないことが多かった。主将の責任感と怪我のリハビリの日々が、力みに繋がっていたように思う。他では、上埜と谷野が枠内率で、良いキックを持っていることを証明。それだけに特に上埜はもっと動いて、そのキックを披露できる機会を作ってほしかった。

 全体の傾向として、攻撃面では決定率・枠内率はさほど変わらないが、シュート数が昨年と比べて2割以上減少。そのまま得点減に繋がっている。シュートが少ない理由はいろいろ考えられるが、端的に言えば攻めてる時間が短いということだ。一方の守備面では被シュート数は殆ど変わらず、大きく増加したのは被決定率。9.4→13.8と急上昇した。セーヴ率 (1−失点/被枠内シュート) で見ると、一昨年が78.5%だったのに対し、昨年は70.0%。トップ昇格した阿部と海人、この2人が抜けた影響の大きさを感じさせる。


▼アシスト
[90分間あたりアシスト数] 清水累計:1.11、相手累計:1.16
1.町田 ( 0.66)、2.岡村 ( 0.26)、3.真希 ( 0.25)、4.小泉 ( 0.19)、5.枝村 ( 0.19)、5.長沢 ( 0.15)

[アシスト率 (=アススト/ゴール)] 清水累計:63.2%、相手累計:64.2%

 短い出場時間ながら、4アシストを記録した町田がトップ。そのうち3つは岐阜工戦で荒稼ぎしたものだが、点取り屋ながら利他的な動きも見せるようになってきたのも確かだ。町田と同じく4アシストは、左の切り込み隊長・岡村。常に勝負を挑むプレースタイル上、パフォーマンスの落差が大きいが、相手の優位に立った時の破壊力は著しい。真希は5アシストで、累計ではこちらもトップ。枝村はこの項目も数字を落とした。彼の持ち味であるゴール前での憎らしいほどの冷静さが失われ、焦って自らシュートを撃ってしまう姿が思い浮かぶ。
 全体的には昨年同様、ゴールにアシストが絡む確率が低く、独力でゴールを奪う傾向が見受けられるが、相手も同じ傾向を示しており、昨年に比べて強引にゴールを奪われることも多かった。詳しくは後述。


▼クロス ※クロス総数が5本以下の選手は除外
[90分間あたりクロス成功数] 清水累計:3.66、相手累計:2.60
1.小泉 ( 1.97)、2.岡村 ( 0.98)、3.真希 ( 0.60)、4.美臣 ( 0.56)、5.真司 ( 0.44)、6.桑卓 ( 0.38)

[90分間あたりクロス数] 清水累計:14.5、相手累計:13.9
1.小泉 ( 4.93)、2.岡村 ( 4.45)、3.真司 ( 2.27)、4.真希 ( 1.81)、5.谷野 ( 1.75)、6.枝村 ( 1.70)

[クロス成功率] 清水平均:25.3%、相手平均:18.7%
1.美臣 (55.6%)、2.小泉 (40.0%)、3.真希 (33.3%)、4.佐野 (28.6%)、5.桑卓 (27.3%)、6.池田 (25.0%)


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03月31日(木)
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