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えすぱっ子
by ひかる。
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■今年度的清水エスパルスユース 2005年度版
その山本、今年はセンターハーフとして文字通りチームの「中心」を担うことになりそうだ。彼の長所は数多くあるが、ドリブル・ミドルシュート・低く速く正確な縦パスを駆使して、チームを縦に加速させる推進力を有する点が、CHとして重宝される。カカに代表される現代型トップ下に必須とされる能力だ。となると、相方は山本が前に向かった背後を守れるタイプが求められるが、それを高野 (3年) と池田 (2年・U-16NTC) が激しく争っている。共に運動量豊富で球際にしつこく、守備力に不安はない。ただ、DFからコンバートながら、高野は山本同様に攻撃的な縦パスを果敢に狙うことで、池田を一歩リードしている印象。池田も得意の左右に振り分けるダイアゴナルフィードで、アピールしてきたいところだ。
3人に続くのが、谷野 (3年・後述) と神田 (2年・U-14NTC)。谷野は攻守に競り合いに強く、基礎技術も確かで、確実に計算できる戦力だ。神田はゴール前でアイデアが豊富なファンタジスタ系。体ができれば、他に似たタイプがいないだけに面白い。佐野諒 (1年・県選抜) もファンタジスタだが、神田より更に線が細いだけにまずは体づくりの1年か。競り合いと正確なフィードが持ち味の滝戸 (1年・前述) は、似たタイプが多いだけに別の色を見せていかないと厳しい。最後に岩本 (2年・後述)。ここ数年ずっとCBで固定されており、そろそろコンバートがあってもおかしくない。
さて、今度はサイドハーフの候補を考える。今回は例年とは逆に左から。というのは、左は桑原卓 (2年) でほぼ決まった感があるからだ。昨年、精力的な運動量で左SBのレギュラーを担った桑原卓は、ドリブル・ラン・クロス・フィードと攻撃の幅が広く、守備でもオーバーラップした左SBと入れ替わった時は勿論、内に絞った時もソツがない。八木 (3年) は縦のスペースに抜ける動きに良いものがあるが、攻守のプレー幅で桑原卓と大きな開きがある。Jrユース時代はこのポジションを担った小出 (2年・元U-14NTC) は、まず怪我を治すことが先決。佐野諒 (1年・前述) は、スペースのあるサイドの方がその技術を活かせるのではないか。
一方の右サイドは、小泉 (2年) と谷野 (3年・元U-14NTC) が有力候補。経験という点では、間違いなく谷野。当たりに強くてキックが正確、CHや右SBでの経験もあるので流れの中でポジションが入れ替わっても違和感がない。ただ、行徳監督は攻守のバランスを重視する傾向があり、左にバランサーの桑原卓を使うなら、右にウイング型の小泉が使われる可能性が高い。小泉はスペースへのランだけでなく、ドリブルで相手に果敢に挑む。柴田 (3年) もスピードのあるウイング型だが、積極性で一歩、後れを取る。伊藤 (1年) もまた、ウイング型。先輩2人を上回る積極性を見せることができるか。
▼DF
中央 ◎石垣、◎岩本、○克彦、△高野、△藤牧、×鍋田、×江守、×渥美
右 ○桑彬、○渥美、△尚希、×真希
左 ◎克彦、○桑卓、△江守、△鍋田
村越が抜けたCBは、石垣 (3年・県選抜) と岩本 (2年・U-16NTC) のコンビが基本になりそう。空中戦チーム最強を誇る石垣は、昨年FWで経験を積んだことで相手の動きが分かるようになり、マークを外すことが少なくなった。対人守備は安定している。逆に岩本は読みが鋭く、スペースをカバーできるタイプ。正確なダイレクトロングフィードで、最後尾の司令塔にもなる。良い補完関係にあり、後は連携を深めていくだけだろう。
ただ、昨年CBで起用されていた佐野 (2年・後述) と高野 (3年) が他のポジションで定位置を任されそうなため、実質上の選手層がかなり薄くなっている。ジャンプ力を含む瞬発力があるとはいえ、166cmの渥美 (2年) を起用するのは非常事態にとどめたい。いきなり1年生が務めるには厳しいポジションだが、藤牧 (1年)・鍋田 (1年)・江守 (1年) にはチャンス。ただ、外部参入組の2人がどこまでやれるかは未知数で、昨年Jrユースのレギュラーとはいえ、170cmの鍋田もどこまで通用するか。場合によっては、池田 (2年・前述) や滝戸 (1年・前述) がコンバートされる事態になる。
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03月01日(火)
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