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えすぱっ子
by ひかる。
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■練習試合 富士常葉大学戦
点が入ったことで試合が動き出すと、清水はピッチの幅を大きく使えるようになった。ここまでは左サイドからの展開が多かったが、右SH小泉のスピードで掻き乱しに掛かる。だが常葉大も21分、左SB佐野のファウルで得た右タッチライン沿い、距離40MほどのFK。大きくPA内ファーに放り込むと空中戦で競り勝ち、折り返した先、PA内右側にフリー。しかし、常葉大42番のボレーは宇宙開発。一方の清水もセットプレー。27分、CB岩本のクリアから抜け出した真希のシュートがDFに当たると、右CKはクリア、再び右CKもクリアされ、今度は左から真希のCK3回目。速いボールをファーで石垣が合わせたが、ゴール手前でDFが体でブロックした。
その後は暫くファウルも辞さない常葉大の激しい当たりに膠着するが、38分、真希が空中戦で体ごと相手を圧してカット。この男は既に、競り合いでも大学生のレベルを越えている。それを拾った町田の左クロスに対して竜男がスルー、大外から小泉が走り込み、小刻みなドリブルからシュートを放つも、GKにディフレクトされる。更に39分、相手ゴールキックのミスからパスが乱れて最後は左SB23番がトラップミス、それに反応した小泉がボールのこぼれたDFラインの裏に飛び出すと、町田に指示されたままにダイレクトで右クロス。町田が突っ込んだが、GKがよく動きを見てシュートを正面で受け止めた。その後は動きなく、前半を折り返した。
富士常葉大 清水エスパルス
1(0) シュート 6(5) ×町田、◎真希、○真希、○石垣、○小泉、○町田
1(0) 右クロス 9(1) ×小泉、×小泉、×町田、×桑彬、×小泉、×小泉、×小泉、×真希、○小泉
3(0) 左クロス 5(3) ○桑卓、○佐野、×桑卓、×真希、○竜男
0(0) 右側CK 4(1) ○真希、×真希、×真希、×真希
0(0) 左側CK 2(1) ×真希、○真希
0(−) 犯OS 2(−) ・町田、・小泉
5(0) ファウル 4(1) ・小泉、×佐野、・高野、・竜男
[後半]
後半の清水は、ベンチの控え選手を全員投入して大幅入替。しかも、右SB真希、CBに渥美と池田と、実験的様相の濃い布陣となった。CBよりSBの方が明らかに背の高い最終ラインは、なかなかに珍妙。前半は局面では競り負けることもあり、スタッツほどの圧倒的優勢ではなかっただけに、苦戦も予想された。
しかし、実際に攻め込んだのは清水。CH谷野を軸に中盤でよく戦って相手のミスを誘い、それを最終ラインで拾うと、いずれもCHでも起用可能な右SB真希、CB池田、左SB桑卓が精度の高いクサビを入れ、縦に速い攻撃を展開した。4分、桑卓が中盤を越えて一気に前線に入れたクサビ、CB4番がカットするが、トラップが乱れたのを町田が奪い、反転してドリブルシュート、GKが枠外に弾き出す。6分、池田のカットから再び桑卓が前線にクサビ、ポストに入ったFW篠田がサイドスペースの裏に流すと、大外から回り込んだ左SH八木のクロスに2列目から谷野が飛び込んだがGK、素晴らしい横っ飛びでシュートを阻んだ。
続けて10分にも桑卓のクサビから、受けた谷野とスイッチした八木が代わって中央に持ち出し、左45度からドリブルシュートは再びGKがCKへディフレクト。攻め手を緩めず11分、右サイド寄りでボールを受けた篠田がトラップからまたぎフェイントを入れつつ反転、そのまま加速してDFを交わすとラストパス。PA手前右45度でフリーの町田、受けるや右足を振るう。鮮やかなドライヴシュートが、アウトスイングでゴール左へと綺麗な曲線を描いた。2−0。FW2人が個人技で点を稼いでみせた。
先発の町田は、後半21分に竜男と交代。だが、その後も後半に投入された篠田は止まらない。交代直後、真希の右スローイン。リターンを再び真希が受けると、「速く低く正確な」右クロスをPA内中央ややニア寄りの篠田の足下に送る。そのボールの威力に篠田はトラップを浮かせてしまうが、次の刹那、体を沈み込ませると、上体を起き上がらせつつ落ちてくるボールを掬い上げるようにハーフボレー。体のバネの反動で十分に威力を保ったシュートが、綺麗にインに巻いてゴール右に吸い込まれた。3−0。
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02月19日(土)
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