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えすぱっ子
by ひかる。
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■Jユース杯 湘南ベルマーレ戦 (A)
 その後も、枝村・真希・真司の中盤3人を軸に、面白いようにパスが回る。枝村が積極的に前に飛び出す一方、池田の代役を務めるもう一人のボランチ、桑卓も安定しており、中盤の底に残って人に対する強さを発揮していた。湘南はサイドに起点を作ろうとするが、パスミスが多く、サイドから中央に入れるボールを次々とカットされて、攻め手がない。22分に宮崎のFKをファーで齋藤が合わせる場面もあったが、単発。逆に25分、サイドへの散らしを読んでいた岡村がカット、左サイドに流れた真司にパスを送るとリターンを受けたが、クロスはファーで右SB日下部がカット、早くも5本目のCKを得る。岡村のキックはニアで石垣が競ってファーへと高く弾むと、佐野がそれを叩き落として中央で村越が至近距離ボレー! が、僅かに枠を外し、先制点の絶好の機会を逃した。

 劣勢の展開に見かねたのか、スタンド中央の20人ほどの子供たちが「べ〜るま〜れ!」と声援と拍手を送り始める。彼らは殆ど休むことなく、残り60分間、声を送り続けた。正直、ここまで持続性のある応援は、ユースは勿論、Jリーグでもあまり見たことがない。その声に押されるように29分、最終ラインCB鈴木のフィードから大きく左に開いた左WG加藤がフリー、中に切れ込んでミドルはGK風間。前の対戦でも見た形であり、湘南はサイドからPAへと斜めに走り込んでシュートする形が、よく練習されているようだ。清水は36分、GK風間のキックをFW石垣が頭で裏に流して真司、中央に戻してもう一度石垣、更に右へ流して枝村が走り込むと、強引にターンしてシュートを放ったが、大きく右に外れた。清水は序盤の飛ばしすぎのせいか、声援に萎縮されたように運動量を落としていく。
 38分、湘南は最終ラインで回して右SB関口が縦にフィード、岡村の位置が中途半端になり、トップ下の宮崎がフリーで右サイドに抜ける。対応に来た左CB佐野を切り返しで翻弄すると、速いクロスに逆サイドから斜めに走り込んできた加藤がヘッド。決定的な形だが、シュートはGK正面。ならばと清水は、中央突破からサイドを使う形に切り替え、相手のサイドを牽制。湘南は両SBが殆ど上がらず、人数を掛けて守ってきたが、43分にはセカンドボールを佐野が前に出て拾って攻撃参加、PAの左横まで持ち上がってクロスを送ると、石垣がニアで頭を合わせる。これも決定的だが、ボールはニアに外れた。
 結局、スコアレスのまま、前半終了。真希の体が重く、ゴール前の人垣を崩す最後の一手に欠けている印象だった。

湘南        清水エスパルス
4(4) シュート 7(1) ×石垣、×枝村、×枝村、×村越、×枝村、○真希、×石垣
4(1) 右クロス 2(0) ×谷野、×谷野
2(0) 左クロス 5(1) ×岡村、×岡村、×岡村、×岡村、○佐野
0(0) 右側CK 3(2) ○岡村、×岡村、○岡村
0(0) 左側CK 2(0) ×谷野、×谷野
1(−)  犯OS  1(−) ・石垣
4(0) ファウル 10(2) ・桑卓、・真希、・桑卓、・石垣、×岡村、×岡村、・谷野、・桑卓、・石垣、・石垣

[後半]
 後半立ち上がりは、立て続けに湘南。2分、桑卓から右CB村越のパスが悪く、トラップが乱れたのを加藤がカット、日下部が拾って速攻を仕掛ける。クロスに対してニアに中山が飛び込むが、僅かに合わずGK風間。続けて5分、宮崎?のドリブルに対してスイーパー岩本がチェック、交わされたがカバーの村越がカット。しかし、逆サイドにクリアしようとして佐野のキックミスをボランチ齋藤に拾われたが、左クロスはなんとかGK風間が手に当て、軌跡を変える。更に7分、クサビのパスをカットに前に出た村越が中途半端、先に触った後に待ち構えていた加藤にすぐに拾われ、背後へと独走される。岩本に進路を塞がれたところで中央に戻し、中山がミドルシュート。だが、GK風間が正面でガッチリとキャッチした。

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11月03日(水)
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