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えすぱっ子
by ひかる。
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■クラブ選手権 静岡県予選 ジュビロ磐田戦 前夜の展望
二つ目に、築館監督の采配能力である。誤解ないように言っておくが、私は築館監督の育成能力は高く評価している。阿部のプレー幅を広げ、枝村の流動性を増し、真希を希代のボランチに育てた実績が、それを物語っている。公式戦に大胆に下級生を起用する勇気もある。だが、采配には疑問が残るのだ。昨年、清水は2大会で決勝の舞台の一つ前で退くことになったが、これは偶然ではない。クラブ選手権浦和戦では、ただでさえ村越と真司を欠いたにも関わらず、1年生5人を先発させ、組織に混乱をもたらした。翌日の決勝戦を睨んで主力の疲労を考慮したのかもしれないが、大事なのは決勝ではなく、目の前の試合だったはずだ。Jユース杯市原戦では、途中雄也を投入して慣れないパワープレーに切り替えたが、機能しないまま続行したままPK戦に持ち込まれてしまった。さて、今回のホンダ戦、その過ちを二重に犯している。真希が代表で抜けたにも関わらず、主力の真司・池田まで外した。後半、石垣をFWに上げてパワープレーに切り替えると、逆に決定的な4失点目を喫した。1−3のままならば、得失点差の関係で磐田に1点差でも勝ちさえすればよく、条件が大幅に緩和されたのだ。
とはいえ、問題は戦術・采配だけではない。プレーするのが選手である以上、最後は彼ら自身の問題に辿り着く。昨年のJrユースは、静学・藤枝東・清商といった県内強豪高の1年生チーム (現2年) 相手に、無敗だったチーム。選手の資質に問題があったとは思えない。やはり、モチベーションに問題があったと見るべきであろう。既にホンダは磐田に負けていたため、ホンダ戦は勝てば予選通過が決まる、磐田戦以上に大事な試合だったのだが、そうした意識があっただろうか。
▼百戦危うからず…?
怪我人の状況だが、GW前後から別メニューながら、かなりの練習をこなしていた前田・村越・悠輔は、無理ができると思いたい。無理はしないのが一番なのだが、残念ながら無理をしなければならない状況に追い込まれている。特に絶対の決定力でゴールを量産していた悠輔は、何としても戻ってきてほしい。ただ無理を「しない」のではなく、「できない」のであれば、当然出場は回避すべきだ。11日間にわたるU-19代表遠征から19日 (水) に戻ってきた真希は、体調との相談だが、無理「できない」と考えるべきだろう。
以下は、あくまで筆者の考えである。築館監督の戦術との関連性は低く、実際に採用される可能性はゼロに等しい。ただ、随分と偉そうに批判意見を繰り返してきたわけだから、私自身も結果が出る前に自分の意見を表明しておきたい。( ) 内は怪我人が戻ってこれなかった時のメンバー。
−−−−− 篠田悠 −長沢−−−−−−
(鈴木真)
− 鈴木真 −−−−−−−−−谷野−−
(岡村)
−−−−−−池田−−上埜−−−−−−
− 佐野克 −岩本−−石垣−−村越−− 交代:後半00分:長沢 →岡村 (鈴木真をFW、岡村を左SHに)
(高野美) 後半10分:上埜 →小泉 (谷野をCH、小泉を右SHに)
−−−−−−−−前田−−−−−−−− 後半20分:鈴木真→町田 (そのままFWに)
(風間) 後半30分:石垣 →桑原卓 (佐野克をCB、桑原卓を左SHに)
控え:風間、高野美、桑原卓、山本真、岡村、小泉、町田
クラブ選手権本大会の規定が、18名ベンチ入り+4名交代なので、その条件で考えている。それでは、後ろのポジションから見ていこう。GKは怪我の具合次第だが前田。4バックに右から村越・石垣・岩本・佐野と、CBを (も) 本職とする4人を並べたい。磐田のシステムは2トップ+トップ下で前線に3人。数的有利で守るのが鉄則なのだから、4バックで確実に守るべきであろう。プリンス東海で活躍した桑卓は、GWにも休まず中日本に出場したこともあり、疲労が蓄積されてるように見える (石垣に次ぐ2番目の出場時間) 。村越・石垣・佐野をストッパーに岩本が余る格好で、流動的な磐田の攻撃に対応するのが基本。鍵を握るのは池田と石垣・岩本の間で、如何に上手く中村のマークを受け渡すかだ。
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05月21日(金)
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