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えすぱっ子
by ひかる。
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■今年度的清水エスパルスユース 2004年度版
 今年のチームは、名実共に、枝村(3年・U-18/17代表)のチームである。労働者の真希、必殺仕事人の悠輔、ファンタジスタの真司、久々の黄金世代である新1年生、良い選手は多々いるが、とかく攻撃に際して、試合を創り、決める能力において、枝村は異なる次元にある。現在、怪我で離脱しているが、出場した試合では周囲が枝村に頼りすぎる部分があり、不安を感じた程であった。その枝村、中盤の底から広角度対角線ロングフィードで左右に散らす舵取り役だが、同時に自らも盛んに前線に飛び出して得点に絡むプレースタイルのため、中盤の守備に負担が大きい。となると、よく動く枝村の穴を的確に、かつ精力的に埋め、更に競り合いにも強い山本真(2年・U-16代表)は、やはり絶好の補完関係にある。が、育成面を考えれば、2年連続して同じ組み合わせにする意義は、あまりない。となると、個人的に推すのは、齢14(当時)にて「好きなサッカー選手:マケレレ」な男、池田(1年・U-15代表)。体は小柄ながら競り合いにも強く、よく走り、粘りもある。他では、CHの経験は少ないものの、体の強い谷野や、読みの鋭い岩本が候補になる。枝村に代わって司令塔役を置きたい場合には、大きな展開が少ない代わりに、即興性と意外性に溢れたパスを出せる、上埜(3年)や神田(1年)が使われるだろう。
 右サイドだが、候補は非常に多いものの、決め手を欠くのが現状。個人的な一押しは、昨年も途中までは先発の座を掴んでいた谷野(1年・元U-14NTC)だ。他の候補が多かれ少なかれ、守備面に脆さがあるのに対し、谷野は競り合いに強く、プレスの厳しい時間帯でも忠実に職分を果たせる。スペースが出てきたところで、スピードのある柴田(2年)、高野一(2年)、小泉(1年)らを投入すれば、効果的だろう。チームの核である枝村のスペースへのパスを活かせるかという点において、司令塔型の上埜は一歩遅れた格好。真希がボランチからコンバートされれば、中3で既にこのポジションを確保した彼が、最有力候補になるだろう。
 左サイドでは、鈴木真と岡村(3年)の3年生両名が、ポジションを争う。共にスピードがあり、自ら切り崩すドリブルがあり、突破口として必要な向こう意気の強さもあり、パスの供給源である枝村との相性も良い。但し、真司はFW、岡村は左SBで起用される可能性もあり、その場合には小出(1年・U-14NTC)だろうか。その小出と、昨年のJrユースで激しくポジションを競った杉山和(中3・U-14NTC)は、今年の飛び級の最有力候補である。


▼DF
中央 ○村越、○石垣、○岩本、△佐野、×雄也
右  ○美臣、○雄也、○柴田、△村越、△望月、△谷野、×渥美、×桑彬
左  ○岡村、○美臣、○佐野、△桑卓、×雄也

 CBは間違いなく、歴代最「高」である。堅守で思い浮かぶのは、池田昇・佐野裕の組んだ99年のチームだが、FW同様、当時に比べて駒の数がまるで違う。しばしば、176cmの身長登録をネタにさせてもらっている村越(3年)だが、彼が180cm台のFWにも対抗できる征空力の持ち主なのは事実。観戦する限り、岩本(1年・U-15代表)と佐野(1年・U-15代表)は180cm以上、石垣(2年)・杉山雄は185cm近くまで伸びているように見える。これだけの高身長選手を揃えるチームは、ユース年代にそうあるものではない。ただ、村越・石垣・佐野は、前に出ての守備には強いものの、潰しきれず裏にこぼれた時の対応に、不安がある。その点で、卓越したカバーリング能力を持つ岩本は、早い段階でポジションを確保するかもしれない。リーダーシップのある村越は、CBからコンバートされることはあれ、最終ラインには不可欠。チーム内空中戦最強の石垣が次点か。佐野・雄也はスピードがあり、SBの経験も豊富である。

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03月01日(月)
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