ID:70753
えすぱっ子
by ひかる。
[1244658hit]
■JY: 高円宮杯 全国大会 ヴェルディ戦
22分:ヴェルディの大きな高いロングボール、落下地点に先回りしたのは佐野だが、ダイレクトクリアのミスを恐れたのか、1度バウンドするのを待つ。しかし、佐野の想像以上に高く弾んだボールに処理を手間取り、その隙に一気に皆川が距離を詰めて、佐野を背負う。反転しようとする皆川と奪おうとする佐野が競り合うが、尚も処理にもたつき、その間に懸命に戻ってきた桑原卓が、2人の間に入ってカット。が、もつれ合って桑原卓と皆川が倒れた隙に、走り込んできた森本がボールを掻っ浚い、PA内。DFの裏でフリーでボールを持ったU-15代表選手が外すはずもなく、ヴェルディが先制する。
寸評:最初の5分は前半の流れのまま、ヴェルディは高橋賢らがドリブルとショートパスで、素早くゴールに迫ったが、次第に疲れから森本の運動量が落ちると繋げなくなり、展開速度で上回る清水が徐々に持ち直す。ヴェルディのロングボールは、佐野・岩本が、悉く跳ね返していた。だが、そのロングボールのクリアミスから失点すると、加藤監督は岩本・長沢をそれぞれ一列ずつ上げる、3−4−3を指示。けれども、慣れないパワープレーはむしろ、ヴェルディに絶好のカウンターを与えるだけに終わった。足を痛めた様子の佐野はロングボールを蹴れず、最終ラインからのボールは長身の長沢・山崎竜・町田に届く前に跳ね返されて、結局、同点後はシュートの1本も、CKの1本も打てないまま、03年清水エスパルスJrユース、最後の全国大会は幕を閉じた。
ヴェルディ 清水エスパルス
10(5) シュート 3(1) ○山竜、×町田、×町田
5(2) 右クロス 1(0) ×小泉
5(1) 左クロス 4(0) ×桑卓、×杉和、×神田、×岩本
3(0) 右側CK 0(0)
0(0) 左側CK 3(0) ×神田、×神田、×神田
0(−) 犯OS 3(−) ・杉和、・杉和
8(1) ファウル 7(1) ・小泉、・山竜、・渥美、・渥美、・小泉、・神田、×渥美
(深々と頭を下げたまま顔を上げられない、2003年度清水エスパルスJrユース主将、岩本大。前日の大瀧に面影が重なる)
(笑顔のない表彰式。Who Wants It?)
(そして、表彰写真。この悔しさは、昇格してユースでぶつけてくれ、たらいいなあ)
▼試合結果
清水エスパルスジュニアユース 0−1 ヴェルディジュニアユース
得点:後半22分:ヴェ・森本貴幸
警告:前半07分:清水・長沢駿 (ラフプレイ)
後半30分:ヴェ・宮川貴司(ラフプレイ)
▼選手寸評
[私撰MVP]
●岩本大 70分間出場
長身森本と、互いに敢えて「柔らかさ」で勝負する対決は、見応えがあった。岩本自身は、巧さに幾度か翻弄されつつも、読みとカバーリングの速さで凌いでいた。最後の悔し涙は、必ず成長の糧になるはず。
[私撰MIP]
●山崎晃太 70分間出場
岩本や佐野が上手くコースを切ってるせいもあるが、シュートに対する反応で、抜群の鋭さを示した。ヨミウリのように、分かりやすいドリブルシュートに対して、絶妙の距離と位置を保っている。
●佐野克彦 70分間出場
後半のロングボール攻撃に対しては、正に鉄壁。ドリブルでの勝負にも、全く負けていない。自らのミスが決勝失点を導いてしまったが、足を痛めながらも最後まで勇戦した姿を、褒め称えたい。
[個人的好印象選手(相手方)]
森本貴幸(中3):巧くて強くてデカい、河田兄@スタムダンクのような選手。攻撃の要にて、全て。
笠松亮太(中3):奔放な攻撃を支えたソリッドなDF。高さに加え、抜群のカバースピードも有する。
12月26日(金)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ
[4]エンピツに戻る