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えすぱっ子
by ひかる。
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■行徳浩二氏トップ監督就任企画 行徳エスパルスマニアックス
 もう少し偏りがあるかと思ったが、意外に平均的であった。Jrユースで指導をした第3期と第6期が、よく見てきた学年と言えるだろうか。


■起用選手
  4年:高木純平
  3年:太田圭輔、鈴木隼人、塩澤達也、杉山浩太
  2年:平松康平、池田昇平、吉崎雄亮、村松潤、佐野裕也、深澤良輔、天野数士、渡邊優希、高山純一、
     杉山拓也、仁科克英、阿部文一朗、大瀧義史、山本海人、枝村匠馬
 端的に言えば、上記の布陣で名前が載っている回数のこと。
 純平がトップ。彼が2年生の時、本格的にサイドプレーヤーにコンバートしたのが、行徳氏である。氏は他のU-16日本代表以上に、ユーティリティー性の高い彼を重用した。3年間以上起用されている上位5名は、今年のサテの出場時間でも、上位に食い込む。Jrユース時代は5人共ドリブラーとして鳴らすなど、ボール扱いに長けている点が共通点だろうか。展開力の高い鈴木隼・杉山浩を扇の要として、走力のある高木純・太田・塩澤らを走らせる展開を好む、と言えるかもしれない。
 他では枝村匠馬に注目。行徳氏に起用されたとき、彼はJrユース(00年)で中学2年生、ユース(02年)では高校1年生だったが、関係なく不動のレギュラーとなった。11傑にこそ入らなかったが、01年のユースでも13番目の出場時間、今年のサテライトですら20番目の記録(273分)を残している。なお、下のカテゴリから抜擢された時は、サイドで使われることが多い。


■主な成績
  97年(ユース)  クラブ選手権:予選敗退、高円宮杯:不出場、 Jユース杯:ベスト4
  98年(Jrユース) クラブ選手権:優勝、  高円宮杯:ベスト8
  99年(ユース)  クラブ選手権:ベスト4、高円宮杯:ベスト4、Jユース杯:ベスト8
  00年(Jrユース) クラブ選手権:ベスト16、高円宮杯:優勝
  01年(ユース)  クラブ選手権:5位、  高円宮杯:ベスト8、Jユース杯:ベスト16
  02年(ユース)  クラブ選手権:優勝、  高円宮杯:初戦敗退
  03年(サテ)   Bグループ: 優勝
 行徳氏の特徴を強く物語るのが、この成績。正直言って、充実した戦力を与えたれたのは、98年のJrユース、02年のユースと、トップが混乱してサテとの境界線が無くなってしまった今年のサテライトぐらい。にも関わらず、安定した成績を収めているのは、賞賛に値する。ユースに初めて高円宮杯出場権を掴ませたのも、クラブ選手権初優勝も氏の実績である。一方、00年のJrユースで古典的なスイーパーシステムを採用するなど、リスクを冒さない試合内容は、批判の対象となることもある。


■システム
[布陣]
 基本的には4バックを好むが、それに拘らない柔軟性も持っている。行徳氏は、常に「守備が不安」とこぼすぐらい、まず守備から組織を作っていく監督で、全国で2度の無失点優勝を成し遂げてるという事実が、それを雄弁に物語る。トップの方針に従った今年のサテライトのような例もあるが、基本的には守備の不安を拭いきれない時に、好んで3バックを用いる。3バックを決断した00年のJrユースと01年のユースでは、CB不足の上に中盤がいずれも攻撃に長じた選手であった。

[守備]
 4バック+2枚ボランチで、バイタルエリアをソリッドに固めて、起点を作らせないのが、守備の基本。清水の下部組織は、伝統的に最終ラインまでも攻め上がる波状攻撃の評価が高く、それ故にあっさりとカウンターで沈む、「滅びの美学」にも通ずる華麗さが、見るものを楽しませた。しかし、行徳氏は、この6枚の組織が乱れるのを好まない。SBやボランチが片方ずつ攻め上がるのがせいぜいで、深い位置から質の高いフィードで組み立てられる選手が好まれる。

[攻撃]

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11月30日(日)
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