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えすぱっ子
by ひかる。
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■東海プリンスリーグ 日生学園第二高校戦
しかし、清水は慎重姿勢を崩さず、後ろの6人で回しながら、前線+サイドの4人が単独突破を仕掛ける。12分には、押し上げた相手ボランチから枝村が奪って速攻。中央を持ち上がるが、並走するサイドを囮に最短距離でFWにクサビ。PA手前で受けた柴田は、しかし最初のシュートチャンスに躊躇してDFに詰められ、ターンで打開しようとするが振り向けず、仕方なしに右に展開。真希のクロスに枝村が飛び込んだが、これはオフサイド。これを見た築館監督、柴田と真希のポジションチェンジを指示、より突破力のある真希をFWに置く。
そして、この采配がいきなり結果を残す。18分、中盤に戻ってポストに入った真希が、3バックとWBとのギャップを突いて、右サイドスペースへパス。柴田が走り込むと、十分に抉って低くて速い右クロス。中央でCBの間に入った八木が、このクロスを右足インサイドでダイレクトでファーサイドに流し込む、テクニカルなシュートを披露。観客の喝采を浴びる。2−0。
それでも清水は基本戦術は変えず、ボランチを軸に縦の速い展開が主体。23分、PA内へ縦に入れたボールを日生DFがカットするが、クリアが小さくなり、真希が反応。同じく反応した相手スライディングタックルを吹き飛ばす、迫力ある突破。先に行かれたDF、後ろ足を引っ掛ける。審判の笛、PK。主将の大瀧が確実に決め、3−0。

安全圏の3点差に入った清水は、ここで一気に戦術を解放。築館監督よりCBの森安・高柳にも、攻撃参加許可が飛ぶ。それまでも高校サッカーでは考えられない高いDFラインと、高柳・森安のアンティシペーション(マークしている相手がパスを受ける直前にボールを奪う守り・WSD)で完全なポゼッションを握っていたが、さらに大胆なポジションチェンジで相手(と筆者)を大混乱に陥れる。にも関わらず、森安が中盤に上がれば枝村が下がり、篠田が攻めれば岡村と、最終ラインは常に安定。トップの組織が未成熟で、特に守備時は殆どポジションが固定してるだけに、実に新鮮だ。
27分、中盤で枝村が厳しいマークに粘って、最後は股を抜いたパスで右に展開。雄也が受けると真希へ当て、ダイレクトでリターン。ワンツー想定コースには、柴田が第三の動きで三角形を作って待ち構えていた。柴田は軽く中に切れ込む素振りを見せ、小さなマイナスの折り返し。大瀧が、右45度からグラウンダーでニアを割る強烈なミドルを叩き込み、4−0。このあたりから余り喜ばなくなる清水イレブン。アシスト者を呼び掛ける前に、得点者の名前を連呼してくれ(苦笑)。

日生は29分、雄也が相手の背中を押したとされて、やや幸運なFK。清水PAの右角付近から味方に合わせようとしたのか、しかしボールは大きく巻くも落ちきらず、海人が余裕で見送る。一応、これが日生の初シュート。前半はこれ以外、清水陣内で滅多にプレーができなかった。
32分、中盤で倒されFK。戻る相手を尻目に、大瀧はすぐさま横の枝村へリスタート。左のオープンスペースには真司がフリー。枝村はそこに出すと見せて切り返し、まず一人を突破。続けざまに二度切り返しを入れて中央突破を図ると、PA直前でスルーパス。真希が反応し、1対1からニアに弾丸シュートを放った。5−0。
だが、真希の更なる圧巻は34分。枝村が中央左ライン際で囲まれるが、相手の股を抜いてボールを展開。受けた真司が中央の真希に。真希はボールをワンタッチコントロール、タックルには身を翻し、抜け出すや一息に加速、トップスピードへ。そのまま25M余りを一気に踏破、PA内に突入すると、GKの手前で逆サイドにパスを送るも、味方が追い付かず。そのダイナミックな姿には、観衆から「ロナウドのようだ」との賞賛も。
更に36分、真司の突破はファウル、敵陣左で相手FK(ベンチの阿部からは「真司、悪くないよ」との声(笑))。だが、このFKはミスキックとなり、余裕で真司がカットすると、PA手前を横切る速い横パスを送る。八木はスルー、ファーで枝村がミドルを放つ、が、GKパンチング。それをもPA内で反応するは真希、さっと左に開くと瞬間、左クロス。枝村はゴール直前に飛び出し、インサイドで簡単に合わせて、6−0。
その後は雄也の良い攻撃参加もあったが、ロスタイムはろくになく、前半終了。


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04月05日(土)
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