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えすぱっ子
by ひかる。
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■中日本スーパーリーグ U-18 松商学園高校戦
そして31分、海人のゴールキックを中盤で確保すると縦に展開。田淵がダイレクトで戻したボールを上埜が右に流し、獅子内が右45度から25Mミドルシュート。低く速いボールがニアポストを掠るように決まる。1−0。それぞれが何度か狙っていた形が、鮮やかに成功した。
先制点を得て、清水は完全に中盤を支配。上埜を軸に、テクニカルに相手を翻弄する。35分、左サイドでボールを持った岡村が鋭く切り返し、中央に戻す。受けた上埜が加速、PA内に突入すると、急停止から切り返し。だが、そこにDFが追い付いてCKへ。真希のキックは、誰にも合わず。
37分にも、獅子内の早めの右クロスに、中央で反応した真司がスルー。完全に意表を突いたプレーに岡村も感じきれず、やや前に行き過ぎてトラップに手間取り、再度折り返そうとしたボールはDFにブロックされる。CKはクリアされるが、上埜が拾ってミドル。だが、これは大きく外。
松商学園 清水エスパルス
2(2) シュート 5(2) ○森安 ×獅子 ×獅子 ◎獅子 ×上埜
3(0) 右クロス 4(0) ×雄也 ×田淵 ×雄也 ×獅子
2(0) 左クロス 3(0) ×岡村 ×篠田 ×岡村
0(0) 左右CK 3(1) ○真希 ×真希 ×真希
[後半]
後半は風下となる清水。苦境が予想されたが、序盤はまずまずのペースで進む。6分、真司のポストを受けた獅子内が、軽く外にスライドして右35度ほどの角度からミドル。逆サイドを狙った綺麗な弾道だったが、枠の上に外れる。
だが、序盤から狙っていた松商のサイドへのロングフィードが、風に乗って徐々に効果を増しはじめる。下級生、特に石垣・高野は、試合勘の問題かユースのスピードに戸惑ったのか、ボールを見てから反応する傾向があり、マークを離してしまう場面が目に付いた。左右に対応に追われ、森安がカバーしきれない。ならば、海人の出番である。
7分、雄也が目測を誤り、クリアを「かぶる」。だが、その右サイドの裏までを海人がケア。余裕に乏しく、とりあえず高く蹴り上げたボールを石垣がフォローするが、松商FWが空のゴールを狙って(実際は海人は戻りつつあったが)強引にシュート。慌てたボールは宇宙開発。
12分、松商のDFラインでのボール回しを見切った岡村が、中盤から猛ダッシュで右SBへのパスをカット。そのまま20M程突破してPA内に侵入、シュートを放つが勢いを制御しきれず、ボールはファーポストの上空へ。
13分には再び海人が、右サイドの裏に飛び出しクリア。このボールを競り合う松商、やはり強引にゴール前へ送り込むが狙いは定まらず、既に戻っていた海人は足でトラップし、平然。
相も変わらず魅せるGK、海人。次は、本家ファンタジスタの出番。14分、獅子内からのサイドチェンジを、真司がダイビングボレー。だが方向は逆、中盤に戻す。前のスペースを狙っていた岡村と呼吸がズレたが、すかさず中盤から上埜がフォロー。トラップから30Mミドルは勢いが弱く、GKキャッチ。
試合はますます中盤が空き、展開が速くなる。ならばと15分。右(清水左サイド)からPA手前へとボールを運ぼうとする松商の攻撃を、戻ってきた真希がカット。瞬間ターンして左の岡村にパス。岡村が溜めて戻すと真希は、対角線フィード。ダイナミックな展開を披露する。受けた獅子内のシュートは枠を捉えたが、GK横っ飛びで軌道を変えた。
20分、相手の縦フィードに対し一瞬ボールを見て足を止めた高野が、マークを外される。慌ててカバーに入った森安が抜かれ、PA内に突入して45度の位置からシュート。今度は海人が横っ飛びで軌跡を変え、CKに逃れた。
以後も素早い展開が続き、25分、中盤で奪取した上埜から速攻。20M余りの中央突破からスルーパスを狙うが、通らず。32分は逆に松商、右クロスをFWが逆サイドに頭で落とし、受けた選手が突破を仕掛けるが、雄也が足下への深いスライディングタックルで豪快に取り返す。39分、真希のダイアゴナルフィードで抜け出した岡村が、DF3人を切り返しで振り回してセンタリング。獅子内がダイビングヘッドでさらにファーへ流すが、真司に合わず。以後、ロスタイムは殆ど無く、新チーム初勝利を得た。
松商学園 清水エスパルス
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02月15日(土)
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