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えすぱっ子
by ひかる。
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■クラブ選手権 東海予選 ジュビロ磐田戦
しかし、攻め倦ねたまま後半12分、PA内でGKに戻そうと高山が見送ったボールを海人が躊躇。これを拾われてしまい、狙い澄ましたシュートは、見事に左ポストの内側。跳ね返ったボールを更にシュートに来るが、海人が体を伸ばしてパンチングで難を逃れる。先週同様の猛暑の中、徐々に集中力が切れ始めた。

ここで清水は、攻撃モードの変化に着手。全く機能しない真司の左サイドでを半ば諦め、同時に中盤をダイヤモンドの陣形、

−−−−−真司−−阿部−−−−−

−−−大瀧−−仁科−−拓也−−−

−−−−−−−真希−−−−−−− に変更。

17分、右タッチライン沿いでの拓也の粘ると、小さく前に出す。これを真司がライン上でボールを抑え、勢いで体が流れながらも折り返し。密集地に飛び込んだ仁科のシュートは枠を捉えたが、弱かった。GKがキャッチ。
逆に19分、磐田の左コーナー付近のセットプレー。誰にも触れず転がったボールに失点場面同様、対人マークが外れ、フリーでシュート。幸運にもゴール上に飛んで行った。

27分。自陣右で相手の攻撃を受け止めた真希が、縦へスルーパス。拓也が抜け出してセンタリング、頭一つ抜け出した真司が、ヘッドに丁寧に折り返す。その先にはエースストライカーの阿部! しかし、完全フリーのヘッドが枠を捉えない。
大きな決定機を逃して、相手ゴールキック。高山が頭でコントロールしたクリアボールが、再び阿部の前方へ供給され、DFに走り勝った阿部が右足を振り抜くが、GK正面。以後、互いに交代選手を投入するが、これ以上の決定機は迎えることなかった。0−1。県大会での雪辱は晴らすことはできなかった。

しかし東海大会決勝とはいえ、全国出場を決めた両者の戦いは、所詮、消化試合。実際に両者共、ベストメンバーとは程遠い。だが、7月末から行われる全国大会に向け、課題の見えてくる試合でもあった。
1つは、セットプレーでマークが外れる場面があること。組織が熟成し、流れの中ではゾーンで上手く守っているが、セットプレー直後のセカンドボールにもゾーンを重視した対応をしてしまい、ボールへの寄せが遅れることがある。これは集中力の問題もあるかもしれないが、修正したいところ。
2つ目が、昨年来の課題でもある、左アウトサイドの組み合わせ。今年は、大瀧、篠田、森安、鈴木、岡村といった優秀なレフティを揃え、枝村、真希といった選手も候補に挙げられるが、一長一短で形が確立していない。昨年は深澤−日高−長沼という強力なパターンが、良くも悪くも試合を決めていたが、今年は司令塔の浩太を中心に、変幻自在の配球により豊富なパターンで崩している。左右中央三択を狭めることのないように、左サイドの武器は整備しておきたい。


▼試合結果
清水エスパルスユース 0−1 ジュビロ磐田ユース
得点:08分:磐田・渥美順仁(船谷圭祐:右CK)


▼選手寸評
山本海人  6.5 随所に好プレーを発揮。コーチングは◎。フィードを正確に。

天野数士  6.0 フィードは乱れたが、拓也と組んで好クロスを供給。後方守備に不安。
森安洋文  6.0 自分の守備範囲では破綻なし。マークの受け渡しに未熟な点も。
高山純一  6.5 相変わらずの貫禄。自分の後ろには相手速攻を仕掛けさせなかった。
篠田大輔  5.5 鈴木と呼吸が合わず、陣形変更後も空いた前のスペースを利用できず。

杉山拓也  6.5 単独突破だけでなく、仁科・天野と軽快に繋ぐ。クロスの精度は△。
山本真希  6.0 攻撃回数が少なく、繋ぎはミスもあったが、潰し役で身体能力を発揮。
大瀧義史  7.0 キープ力が出てきた。得意のゴール前で仕事できる回数が増えている。
鈴木真司  5.0 周囲と呼吸が未だ合わず。FWでは、前を向く積極性は脅威だが。

仁科克英  6.0 全般的に高い次元でプレーできているが、FWはシュートを決めねば。
阿部文一朗 5.0 後半27分の決定機逸は大減点。縦パスでの競走以外は存在感が乏しい。

枝村匠馬  --- 坊主頭(!)。採点無しも、あまり有効的な動きは少なかった。

06月08日(土)
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