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えすぱっ子
by ひかる。
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■クラブ選手権 東海予選 名古屋グランパスエイト戦
後半開始直後、中央右よりでボールを受けた浩太、アウトサイドを走る拓也にスルーパス。拓也は受けると、果敢にPA内に切れ込む。数人で囲んだDFがカットに入るも、ボールは足下から離さず、向き直して、右足一閃。低いボールがネット右に突き刺さり、清水先制! 1−0。大盛り上がりの清水イレブン。得点にこれだけ喜ぶ姿を見るのは、初めてかも(笑)。

大きく清水側に揺れた振り子は、暫く戻ることはなかった。
3分、自軍右の天野から敵陣左の真司へロングクロスフィード、さらに受けた真司のアーリークロスに、仁科がボレーで合わせたが、バーの上。
5分、またもPA内で大瀧が飛び出してカット、瞬時、シュートは右に外れて転がる。
8分には阿部の左でのキープから、真司が走り込んでスイッチ、中に切れ込んで大瀧へセンタリングを送るも、ダイレクトで合わせたボールは右へ流れた。
得点を奪えないまま、振り子は徐々に名古屋側に戻るかと思われたが、ここで個人能力。11分、左サイドの相手を阿部と真司でプレス、それから逃れようとしたパスを、阿部が驚異的な瞬間的速さでカット、直後、何とも簡単に強烈なボールが突き刺さる。2−0。

風上に立ち、ロングボールの応対が楽になった清水は、強固な守備組織を構成。もはやDFが攻め上がっても、穴が空くことはない。流れは前後するが、8分にはゴールキックをカットした渡邊が、大瀧にボールを預け、ゴール前まで飛び込む大きなワンツー。12分には、森安もPA手前まで飛び込み、浩太からのスルーパスを受けた。

後手に回った名古屋は、ライン統率ができない錯乱状態。すると、16分。自陣右アウトサイドでキープする浩太が、囲まれながらターン。刹那、ボールを前に出し3人を置き去りにすると、詰めてきた4人目を抜き去るという40M独走ディエゴ様ドリブル! 生憎5人目にカットされ、伝説は残せなかった(笑)。

それに触発されたのか、17分には鈴木真司が見事なキープから左45度の位置にパス…、
って誰もいねぇ(笑)。
相変わらずの壊れたファンタジスタぶりを発揮、相手速攻を許す(苦笑)。

20分、菊地直哉を超えると噂される男、山本真希登場。…あれ、長袖!? 謎だ…。直後、長い縦パスにDFをぶっち切り、センタリングは真司がダイレクトボレーも右。速え! いくら相手の疲労が蓄積してるとはいえ、恐るべき中学生。
勝手に個人的に盛り上がってる中、24分、真司が自陣で粘ってFKを得る。これを森安が大きくフィードすると、阿部が頭一つ抜けだしヘッド、しかしバー直撃。それを、リバウンドに仁科の頭。決定的な得点が入る。3ー0。

29分、DFラインからのフィードを浩太と真希がお見合い。これをカットされると、受けた神丸がスピードに乗って30Mドリブル突破。奪われた真希が必死に追い掛けるも、追いつかれる前に、狙い定めた低いシュート。それは糸で引かれた如く正確に、DFの間を抜け、懸命に伸ばした海人の腕を僅かに抜け、しかしファーポストの外を、測ったように僅かに抜けていった。
結局これが、最初で最後の被決定機。
清水は37分にも、大瀧の裏へのロビングに、真司がダイレクトボレーでセンタリング、さらに仁科がダイレクトボレーで飛び込むも、バーの上。以後、大勢が決まった試合は動きなく、3−0で完勝。7月末からJヴィレッジで行われる、全国大会への出場権を得た。


▼試合結果
清水エスパルスユース 3−0 名古屋グランパスユース
 得点:40分:清水・杉山拓也 (なし)
    51分:清水・阿部文一朗(なし)
    64分:清水・仁科克英 (阿部文一朗・リバウンド)


▼選手寸評
山本海人  6.5 出番は数回も、ポジショニングを修正するコーチングは見事。

天野数士  6.0 ロングフィードに冴え。攻め上がり後のカバーリングに難あり。
渡邊優希  7.5 美しくも凶暴なライン統率。体の寄せが速く、奪取後の展開も早い。
高山純一  7.5 普段より下がり目で空中戦要員。そして完勝。破綻を繕い続けた。
森安洋文  7.0 相手のキーマン神丸をほぼ抑え込む。ダイナミックな攻め上がり。


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06月02日(日)
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