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えすぱっ子
by ひかる。
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■Jユース杯 総括(ガンバ大阪戦)
 両サイドのダイナミックな攻め上がりが持ち味だったゼムノビッチ時代のサッカーと違い、足下のテクニックに特長のある5人のMFが細かい繋ぎを試みるが、それはガンバの強力なプレスに食い物にされる。中盤のミスから、榊を軸とするガンバの速い攻撃を許して、シュートを雨霰と放たれるが、浅山が機敏なステップや高山の素早いカバーで前半を凌ぎきった。前半のシュート数は、ガンバの12本に対し、清水は僅かに1である。

 後半、不調の深澤に代えて日高を投入。これでシステムに必須なウィングプレーヤーを得て(仁科も悪くはなかったが)、漸く攻撃が活性化する。日高の突破で最終ラインを脅かし、そのズレを利用して隼人・村松から仁科・村松が裏へ飛び出すが(両方の役割を担った村松は素晴らしかった)、井川に率いられる最終ラインは破綻を来さない。逆に最終ラインが位置を上げて、徐々に攻撃の圧力を増し始めた。
 再び流れはガンバのものになり、前半同様に鋭い縦へのミドルパスで裏を脅かされる。GK浅山のスーパーセーブで防ぐが、22分、左サイド児玉のクロスはポスト直撃。ゴールラインに逃れるも直後23分の古屋のCK、ファーの児玉に折り返されると、井川が体の捻りだけでボールに飛びついて、中近距離からボレー。難しい姿勢から放たれたコントロールショットで、ついに浅山の牙城が崩れる。
 最後は天野や中2の枝村を投入し必死に攻め立てるが、守備組織を整えたガンバを前に有効的な攻撃に繋ぐことなく、スコアこそ0−1ながら、完敗した。

ガンバ      清水エスパルス
 22 シュート  6
  9 左右CK  2
 16 ファウル 14
  5  犯OS   3

 だが、12試合平均得点4.08、守備にリスクを抱えながら、個性を生かす超攻撃的スタイルは、史上最強の呼び名に相応しいものがあったと、誇りに思う。最後の試合、塩澤は怪我でベンチを外れ、隼人も完調にほど遠かったが、黄金世代3期生の今後を楽しみに待っています。


▼試合結果
清水エスパルスユース 0−1 ガンバ大阪ユース
 得点:後半23分:ガンバ・井川祐輔(児玉新・ショートパス)


▼大会通算得点(予選リーグ・決勝トーナメント)
 長沼11、日高7、塩澤5、高木5、仁科5、村松3、高山3、鈴木2、杉山浩2、深沢、森山、河合
 阿部、枝村

12月29日(金)
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