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えすぱっ子
by ひかる。
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■選手紹介 1989年度組
 競り合いの強さと正確なキックが特長。競り合いにキックという、サッカーで最も基礎的な要素が安定しているため、どのポジションでも安心して任せることができる。特にFWの経験が長いためか空中戦に強く、またPA内に飛び込んで合わせるのが上手い。にも関わらず、プレースキッカーを担うほどキックの質は高く、ミドルレンジからの得点力も有している。柔らかいボールも蹴られるが、得意なのはロングフィードで左右に振り分ける大きな展開だ。
 ただ、縦にスペースを見つけて味方を動かすようなパスは少なく、展開が一本調子になりがち。また瞬間的な攻守の切替は速いが、流れの中での機動力がやや足りない。攻撃ではスペースにパスを呼び込む動き、逆に守備ではスペースに動き出す相手を予期してカバーする動きが、課題となるだろう。


▼藤牧 祥吾 1989.06.13生 179cm/66kg FW
 菰野中 (三重県)→清水ユース (静岡学園高)

 中学生時代は全く無名。三重県菰野中からエスパルスユースに加わった。1年目は完全に控え暮らしだったが、練習試合でコンスタントに得点を重ね続け、2年目の磐田東戦で公式戦初出場、空回りしつつ初得点。ゴール裏で前宙する派手なゴールパフォーマンスを見せる。その後は山崎竜の怪我もあって、長沢・町田に続くFW控えの切り札の位置づけに成長、その3人のFWが卒業した3年目の今年、エースとしての活躍が期待される。
 意外性の男。立派な体格に加えて運動能力が高く、体も柔らかい上に、時折笑ってしまうほどお洒落な足技も見せたりするため、プレーのMAX値はU-代表の長沢にも見劣りしないほど高い。時には思いもよらぬロングレンジから、鮮やかにゴールへ突き刺してみせる。とはいえ、基本的なスタイルは全戦で体を張ったり、下がってクサビを受けたりして攻撃の起点になり、サイドから折り返したクロスに対して、身体能力を活かして頭で叩き込むという、オーソドックスなもの。お調子者で、彼が得点を取るとチームがワーッと盛り上がる。
 ただし、いかんせんまだまだ荒削り。外してはいけないシュートを外してしまうことも多い。それ以上にプレーが不安定なため、組み立ての最後の場面以外で絡むとリズムが狂うことがあり、調子が悪いときには殆ど消えてしまう。


▼桑原 尚希 1989.07.01生 168cm/53kg RB・RH
 清水FC/三保第二SSS→清水Jrユース→清水ユース (東海大翔洋高)

 地元中の地元、清水は三保の出身。上の学年のチームに呼ばれることは少なかったが、同学年では安定して右SBの定位置を確保し続けた。しかし、ユース昇格後は怪我も多く、出番に恵まれていない。
 縦のスペースにパスを出して一列前の味方を使う巧さもあるが、基本的には自らの走力を活かすタイプ。長い距離を走って、攻撃では裏に抜けるスピードがあり、守備での戻りも先行する相手に追いついてしまうほど速い。ただ、全体としては守備は苦手としており、強引にドリブルで仕掛けてくる相手に対して脆さを見せることもある。


▼佐野 諒  1989.07.17生 166cm/46kg CH
 静岡FC/東源台SSS→清水Jrユース (静岡東豊田中)→清水ユース (静岡学園高)
 ※静岡選抜(03年)

 静岡FC出身のファンタジスタ。全少決勝ではそのドリブルからオウンゴールを誘って先制点をもたらし、全国優勝を果たした。清水に入った後は、中盤フラットな4-4-2のCHを任されたが、160cmに満たない身長と40kgに満たない体重で、バイタルエリアを守るのは厳しかった。結局、3年生になると大柄な選手を前に、怪我もあってレギュラーの座を失う。夏に戦線に復帰するも、終盤のワンポイント的な起用に留まった。
 昇格後、いきなり3-4-1-2のトップ下のレギュラーとなるが、4-4-2へのシステム変更に伴って出場時間を減らす。2年目になるとCHでも先発の機会を掴みだすが、完全に定位置を確保するまでには至らなかった。今年10番を背負い、4度目の、そして最後のセントラルMFへの挑戦が始まる。


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04月02日(日)
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