ID:633
TAKANORHYTHM
by Tomoe
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■澄みきった色の その先に散る
かなえられたかどうかはわかんないけど。
ウケ狙いで「夜明けのボギー」と書いたら、「どうやって演れっつうんだよ!」と
笑い飛ばされたと。ああ、光景が目に浮かぶわ。
こんななにげない風景の方が、どんなメッセージより泣かせるよ。
エレクトリックのレビューでは、一度エンディングが来たあと戻ってきて、
「夜になってから花は咲く」と歌うところについて触れてある(触れたくなるよな)。
青木氏は書く。
“俺たちは絶望の中で終わっていくのではない。
悲しみやツラいことの最中でも花は咲くんだよ―と。”
そうであってほしい。
昨日、チバが歌うのを懸命に見ていて思った。
こんなおそろしく凄いテンションで7年もやってきたんだったら、疲れないわけがないな、と。
そろそろ休んだ方がいいよ、て素直に思えた。
今まで積み上げてきたものを使って、適当にリリースしてライヴしてを続けていくなら、
これからだってできなくはないと思う。
彼らの最低レベルのパフォーマンスであっても、そこいらのバンドよりずっと上手いと思う。
でも彼らはそんなことしたくないだろうな。
ミッシェルは自分たちが最高だと思えるものでなければいけない。
お互い何も言わなくても皆がそう感じてるんじゃないかな。
青木氏も書いているが、解散理由をどうこう言うのはたいていちょっと離れたところにいる人たちで、
長くつきあってきたファンは、彼らの気質を知ってるから、あまり追求しないんだな。
彼らはミッシェルが好きだから、終わるんだ。そう思うことにする。
***
燃え尽きた、という表現はよく使われる。
けれど実際、ほんとうにきれいに燃え尽きるのは難しいのではないだろうか。
中途半端に燃え残っていたら後悔が生まれる。
次に行っても、「あのときこうしていればよかったかも…」と未練がましいものが残る。
彼らは、今持ってるものをすべて燃やし尽くそうとしてるのかもしれない。
何ひとつ残らないように。
きれいに燃やして、真っ白い灰だけを残して、
すっきりした透明な気分だけを抱いてその先へ行こうとしてるのかもしれない。
ただの印象だけど。
音人の青木氏もかなりのロマンティストとお見受けしたが、
こんな文学的表現をしたくなるような、ドラマティックなバンドなんだ、ミッシェルは。
***
この1ヶ月、脇目も振らずミッシェルだけを見つめてきた。
勢いで仙台まで行ったけれど後悔はない。
仙台で彼らを見ているとき、まじりけのない透明な愛情で胸がいっぱいになった。
余計なものが全部そぎ落とされて、凝縮されて、残ったのはただ好きという気持ちだけ。
たぶん今、ほかのファンもこんな気持ちなんだろうな。
あなたたちに出会えて、よかった。
10月05日(日)
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