ID:60769
活字中毒R。
by じっぽ
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■ほとんどクレームが無い「通販の目玉商品」
『通販―「不況知らず」の業界研究』(石光勝・柿尾正之共著:新潮新書)より。
【ここまで悪徳業者については触れましたが、実際には洋の東西を問わず、業者を手玉にとろうとする購買者もいるのです。当事者にはともかく、第三者にはご愛嬌のエピソードを二つ、三つご紹介しましょう。
通販では、期間内に返品できるクーリング・オフという制度は適用されません。しかし、返品できるかどうか、また返品の条件を表示することが義務づけられています。そして実際には、返品に応じています。それを悪用して、使ってから返す客がいないわけではありません。ことに礼装の場合に多いのは日本でもアメリカでも一緒で、タキシードの返品を売り直したら、ポケットからハンカチが出てきて怒られたとか、ウエディング・ドレスを使ってから返された、なんてこともよく耳にしました。「二度と使わない」という花嫁の誓いならば、少しは救われるのですが。
限定商品の数が、問題のタネになったこともあったそうです。
高級バッグを30個限定と謳って、それ以上売った業者がいましたが、その筋らしい客がやってきて、「本当に30個だけなんだな」と確かめたといいます。むろん「はい」と答える。そうしたら、「うちの身内だけでも31個買ってる。おかしいじゃねえか」とすごまれたとか。さて、どうやってケリをつけたのでしょう。
ここまでプロ的でないとしても、世の中にはちょっとした瑕疵をネタに無理難題を押しつけたり、いわれのない難癖をつけたりするのを趣味としている人も結構います。クレーマーと呼ばれるそんな業者泣かせの人たちのなかには、歴とした奥様もいたりして驚かされるそうです。
ところで、通販の目玉商品の健康器具には、ほとんどといっていいくらいクレームがありません。というのも、効果を確かめる前にやめてしまうからです。
「そういや、おれは子供のころから三日坊主だったな」
ほとんどの人が、そんなふうに反省しながら、諦めて、納得してしまうのでしょう。】
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一昔前の「通販」といえば、テレビショッピングやラジオショッピング、あるいはカタログショッピングが主で、一部の「通販好き」以外にとっては、「興味はあるけど、どんな物が届くかわからない」と敬遠されがちでした。現物がを手にとることができないのを良いことに、「安かろう、悪かろう」という品物をつかまされたという話を耳にすることもありましたし。
しかしながら、ネットにより、「通販」のイメージや便利さには劇的な変化がみられるようになりました。僕もAmazonをよく利用していますし、「安くてなんでも手に入るし、自宅まで送ってくれる(これは、自宅を空けることが多い一人暮らし時代にはけっこう困っていたのですけど)」通販というのは、もはや、生活に不可欠な存在です。
夜中の通販番組は、いまや、深夜テレビの「名物」になっています。
参考リンク:「あなたがダイエットに失敗した理由を、原稿用紙10枚に書きなさい」
いまでも、上掲の参考リンクで告発されているような「悪徳業者」は存在しているようですが、この『通販』の文章を読むと「ひどい購買者」というのも、それなりにいるみたいです。
通常の店であれば、返品の際に品物をチェックして、「これは一度着ているんじゃないですか?」と確認することもできるのでしょうが、通販というのは、売る側にとってもリスクがけっこう高い面はありそう。
しかし、ウエディングドレスはさすがに一度着ればわかるよね……
僕の家にも、通販で売られていた「健康器具」がありますし、あの「Billy's Boot Camp」も買いました。
ああいう「健康器具」って、売られているときには、「1日わずか10分この上に乗るだけで、引き締まった身体に!」なんて売り文句に「たった10分くらいならできるだろう」と乗せられてしまうのですが、実際は「毎日10分ずつ」というのは、できそうでなかなかできるものじゃありません。
たしかに、「自分がちゃんと使用していないのだから、クレームのつけようがない」のです。
「Billy's Boot Camp」なんて、「あんなハードな運動をちゃんとやれば、そりゃ痩せるだろうけど……」と愚痴るしかない。
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09月19日(日)
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