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活字中毒R。
by じっぽ
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■日本の「テレビCMのルール」あれこれ
『日経エンタテインメント!2008.9月号』(日経BP社)の記事「CM業界の規制〜意外に厳しい? CMルール総まくり!」より。
(「CM業界の規制」についてまとめた記事の一部です)
【<音にまつわるルール>生理用品にCMソングがないのはどうして?
CMの音付けには様々なルールがある。まず「広告とは番組と区別されるものでなければならない」が大原則。特にニュースと混同されるおそれのあるものは間違いなく考査で引っかかる。ニュース速報のチャイム音や、アナウンサー口調の「ただいま入った情報によりますと、○○の料金が大幅に値下がりした模様です」てなナレーションなど。報道番組の前後に流す場合はとくに厳しいらしい。
家庭内の話題として不適切なものは取扱いに注意する、という観点から生理用品にはCMソングを使用しない取り決めも。「子どもが歌うことにつながるので好ましくない」ため。たしかに、幼稚園児が「♪夜でも安心タンポンポ〜ン」なんて歌ったら困りマス…。
放送基準には「外国語だけのCMは原則として取り扱わない」の一文も。以前、パリに本社を置く企業が全編フランス語のイメージCMを作った。が、日本人に分かるようにテロップで説明するべし、と突き返されてしまったとか。
NGの憂き目に遭った実例には、仏壇のCMで「小冊子ご希望の方はフリーダイアル0120−ゴクラクイコまで」という語呂合わせが引っかかったケースもある。死亡や葬儀に関するものは視聴者を不快にさせないよう十分考慮すること、と決められているためだ。妙にウマイ語呂合わせがアダとなってしまったのだろう…合掌。
<競馬&パチンコのCM>射幸心をあおってはダメ!
かつて競馬場で勝ち馬予想をするシーンを描いたCMが全面作り直しとなったことがある。理由は「投票券購入行為につながるため」。え?馬券を売るためにCMを流すんじゃないの?ってツッコミたくなるが「極度に射幸心をあおるCM」はご法度なのだ。
同じ理由からパチンコCMで出玉の映像や、♪チンジャラジャラ〜の音もダメ。そういえば「クラブケイバ」も「パチンコ冬のソナタ」もさわやか路線だなぁ。
<CMの時間制限>「またCMかよっ!」と言わせない分量とは?
アメフト(NFL)では、試合終了2分前に自動的に試合が中断する。これはクライマックス直前にCMを入れたいテレビ局の希望で決められたルールなんだとか。
日本ではCMの量とタイミングが厳格に決められている。CMの分量は全放送時間の18%まで。これは1週間単位で計算されるため、時間帯で多少バラつくことも。でもCMを減らしたら収入も減るわけで、各局上限ギリギリをCM時間に割いている。さらにプライムタイムでは30分番組で3分まで、60分番組で6分までと細かく限度量が決められている。
番組と番組の間に流れるスポットCMでは15秒で78音節なんて音声標準もある。かつて社名を8回連呼して「視聴者を不快にする」と3回に減らされた例も。8回は…たしかに耳障りかも。】
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「CMのルール」あれこれ。
これを読むと、僕たちが日頃何気なく観ているCMにも、さまざまな「決まりごと」があるというのがわかります。
あれだけ頻繁に流れているパチンコ台のCMは「イメージ映像」みたいなものばかりで、なぜ実際の台の映像が流れないのだろう?と僕はかねがね疑問に思っていたのですが、あれは、「そういうルール」だからなのですね。
でも、本気で「射幸心をあおってはいけない」というのなら、競馬やパチンコ台のCMそのものを禁止にすれば良いはずです。
競馬などは、あの「健全そうなCM」で競馬場に誘われ、大金を損している「ああいうCMを観なければ、競馬場に寄り付かなかったはずの人」だって少なくないでしょう。
間口を広げる、抵抗感を減らすという意味では、「健全そうなCM」=「射幸心をあおらない」とは限らないとは思うんだけどなあ。
このあたりは、CMに対する広告業界の「本音と建前」が透けてみえるところではありますね。
生理用品のCMソングはたしかに自分の子どもが歌っていたら気まずいでしょうが、それを言うなら「消費者金融のCMソングはどうなんだ?」とも思いますし。
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08月12日(火)
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