ID:60769
活字中毒R。
by じっぽ
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■それが、ウルトラマンの「スペシウム光線」なのだ。
 僕は「ウルトラマンの中の人」は、着ぐるみ専業の「スーツアクター」だと思い込んでいたのですが、実際に演じていたのは、東宝の若手俳優だった古谷敏さんで、ウルトラマンになるまでは、何度か怪獣役として着ぐるみに入ったことがあるくらいだったそうです(ちなみに、古谷さんは、『ウルトラセブン』では、アマギ隊員役で出演されています)。

 『ウルトラQ』のケムール人を演じたときのスラッとした佇まいを買われて、「ウルトラマン」を依頼された古谷さんでしたが、俳優としては、「自分の顔が画面に出ない主役」を演じることには、ものすごく抵抗があったのだとか。
 「スーツアクター」は、暑いし、火や水のシーンは危ないし、視界が狭くて自分の動きもよくわからないという、かなり過酷な仕事。
 この文章を読んでいると、そんな環境のなかでの、古谷さんの「プロ意識」の高さに敬服するばかりです。

 たぶん、日本で生まれ育った中年以降の男子で、「あのポーズ」を一度も真似したことがない人は、いないのではないでしょうか。
 あのポーズが、「その場の演出で」作られたというのは驚きですが、それ以上に、古谷さんが、そのポーズ「スペシウム光線」をカッコよくきめるために「一日300回鏡の前で練習していた」というのはすごいですよね。
 「両手を十字に組み合わせる」というだけのポーズなのに、

【シンプルで簡単なように見えるけど、なかなか納得がいく型を作れないのだ。曲がっていたり、指先まで力が入っていなかったり、垂直の手が斜めになっていたり、結構、むずかしい。】

 もし、古谷さんが、「どうせ顔が見えない仕事なんだから」と、いいかげんな演技をしていたら、「ウルトラマン」が、これほど多くの人に愛されることはなかったはず。

 これを読んで、僕は「ああ、子どもの頃どんなに真似しても、『本物のウルトラマン』のスペシウム光線とは何か違うように感じたのは、それだけのこだわりがあったからなんだな」と納得することができました。
 やっぱり、ウルトラマンはすごかった!

01月31日(日)
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