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活字中毒R。
by じっぽ
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■「あなたがダイエットに失敗した理由を、原稿用紙10枚に書きなさい」
 昼間にラジオを聴いていると、通販番組での「ダイエット飲料」の紹介がけっこう頻繁に流れてきます。僕にとっても「ダイエット」は切実な問題なので「買ってみようかな……」という衝動に駆られることもあるのですが、当たり前のことながら、世の中には「飲むだけで健康的に痩せる」なんていう都合のいい飲み物は存在しません。
 「宿便がとれる」っていうのも、結局、腸にこびりついている便が一時的に外に出るだけで、「体重計に乗ったときの数字」は便の分だけ減るかもしれませんが、身体そのものには何の変化もないわけです。
 僕が知っている範囲では、「甲状腺ホルモン」が含まれているダイエット食品があったのですが、これは確かに痩せます、でも人工的に「甲状腺機能亢進症」になるのですから、たまったものじゃありません。

 もちろん、日本で流通しているすべての「ダイエット商品」が、このような「単なる下剤ジュース」かどうかはわかりませんが、このレポートを読んでいると、「飲むだけで痩せるなんて甘い話には、ウラがあるのが当たり前なんだな」ということを実感させられます。
 そして、「効果がなければ全額返金します!」という言葉を、そう簡単に信用してはならないということも。
 ちなみに、このレポートのあと、弁護士さんの「典型的な詐欺商法ですね」というコメントが紹介されており、訴えれば取り返せるのではないかと思われますが、正直、1万3800円というのは、「惜しいけど、訴訟を起こすことのめんどくささを考えると、泣き寝入りしてしまうことを選ぶ人が大部分な金額」ではないでしょうか。これが何十万、何百万だったら別の話になるのでしょうけど。
 
 それにしても、「返金制度があるから安心!」と宣伝しておきながら、この「返金しないための執念」の凄さといったら!
 血糖値なんてインスリンを使っている人でもなければ測る機会はほとんどないでしょうし、「日付入り写真」にしても、「角度がちょっと違う」なんてクレームはいくらでもつけられそう。
 「原稿用紙10枚の反省文」に至っては、「そんなめんどくさいことやるくらいなら、1万3800円のほうを諦める」人ばかりのはず。もともと「ラクして痩せたい人」ばかりなのだし。

 でも、こんなインチキな商売、やっていて良心が痛まないのか?」とか、ちょっと考えてしまいますよね。
 この女性は「時給1500円の電話オペレーター」という求人広告をみて、この会社に入ったらしいのですが、「2ヶ月目で月給30万オーバー」「最盛期には月収50万円以上」という高給と「何も知らない女性客を騙すのが快感になってきた」ということで、そんなに「罪の意識」はなかったそうです。
 人間って、「騙す側」にまわってしまうと、「普通の人」でも「これも生活のため」「騙されるほうがバカなんだ」と、けっこう簡単に良心を一時停止できるものみたい。

 香崎さんによると、この会社、消費者センターへのクレームの多さから
行政指導を受け、結局、半年で潰れてしまったそうなのですが、経営陣は同じような別会社を作っては潰し、を繰り返しているのではないか、ということでした。
 この会社は、わかっているだけでも13万人にこの「商品」を販売し、倒産するまでの売上が18億円近くだったそうです。

 「摂取カロリーと栄養のバランスをコントロールすること」と「適度な運動」で、「ダイエットできる」ことは、おそらく誰もが知っています。それが、「唯一無二の確実なダイエット法」であることも。
 にもかかわらず、「ラクして痩せたい」「どこかに画期的なダイエット法があるのではないか」という幻想は、なかなか消えてくれないもののようです。

04月23日(木)
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