ID:60769
活字中毒R。
by じっぽ
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■『ノイタミナ』の苦悩と『サザエさん』『ちびまる子ちゃん』の逆襲
今年4月からの「ノイタミナ」には同社のオリジナル作品『東のエデン』を投入。『ハチクロ』の羽海野チカがキャラクター原案、『攻殻機動隊』の神山健治が原作・監督という注目作だ。同じく4月からはじまるオノ・ナツメ原作の『リストランテ・パラディーゾ』(太田出版)では、フジテレビオンデマンドでの配信なども行う予定だ。
一方で、放送開始から40周年を迎えた『サザエさん』、同じく20周年を迎える『ちびまる子ちゃん』の存在感が大きくなってきていると松崎氏はいう。
「昨年、『サザエさん40周年スペシャル』を放送したのですが、視聴率は20%を超えました。スペシャルを放送する前は18%台でだったのですが、放送後は20%前後で安定しました。ちびまる子ちゃんの『20周年前祝いスペシャル』も17.2%を記録し、周年事業を兼ねた起爆剤としては成功だったと思います」
『サザエさん』や『ちびまる子ちゃん』などはスポットのCMも高額で、番組が長期的な展開を前提としている。そのためDVDで回収を目指すビジネスモデルとは少し様子が違い、グッズ展開が一つの柱になるという。『サザエさん』と『ちびまる子ちゃん』を合わせると年間1000億円以上の規模に成長した。『サザエさん』のライツは長谷川町子美術館がしっかり管理していたが、時間をかけて調整を重ねた結果、同社でオンリーショップができるようになったという。ライツに関しては今まで手の届かなかったところをいかに開拓するかが更に重要になってきたようだ。松崎氏はいう。
「苦しい状況では長寿番組の安定感が非常にありがたいです。土台がしっかりしているからこそ新しい取り組みにも挑戦できる。コミック原作については、アニメにすべきマンガと、ドラマにすべきマンガをより正確に見極めていかなくてはならないと思っています」】
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日本テレビの『名探偵コナン』『ヤッターマン』の時間変更により、現在、ゴールデンタイムにアニメを放送しているのは、テレビ朝日とテレビ東京のみになってしまいました。
テレビアニメにとっては、「厳しい時代」はまだまだ続きそうです。
この記事では、日本テレビ、フジテレビの他に、毎日放送、テレビ東京にも取材をされているのですが。これらをあわせて読んでみると、各社とも「アニメというコストがかかるコンテンツで、いかに収益を上げるか?」について、試行錯誤中、というのが現状のようです。
テレビアニメは、スポンサーからのCM料金やキャラクタービジネスで収益を得ていた時代から、低迷期を経て、「CMで稼げなくても、DVDをコアなファンに売る」ことにより、新しいビジネスモデルを構築してきました。
ところが、アニメDVD(セールス)市場のピークは、『鋼の錬金術師』が大ヒットした2002年から2003年頃で、それ以降はだんだん売れなくなってきているそうなのです。
ネットでの違法アップロードなどもその原因なのかもしれませんが、対策が強化されている近年も「右肩下がり」の傾向は続いています。
これまでのテレビアニメが、「通常10年単位で回収できればよしとされる」というくらい気長な商売であったというのも驚きなのですが、最近の厳しい経済情勢によって、そんなに悠長に構えられなくなった、というのが現状のようです。
とはいえ、製作側としては、急に「すぐに利益を出せ」と言われてもどうしようもないですよね。スポンサーもそう簡単にはつかないだろうし。
すぐに思いつくのは、「作品の質を下げてコストダウンすること」ですが、それをやってしまっては、視聴者からは見離される一方でしょう。
それにしても、フジテレビの松崎さんの話のなかで、高視聴率を続けているフジテレビの深夜アニメ枠「ノイタミナ」もこんな厳しい状況にあるというのは意外でした。
あんなに視聴率が良くても、DVDがかなり売れないと収支がプラスになはらないようになっているんですね。オンデマンド配信などの、新しい試みもなされているようなのですが……
そんななか、『サザエさん』『ちびまる子ちゃん』という「定番」の強さがあらためて見直されているようです。
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04月16日(木)
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