ID:60769
活字中毒R。
by じっぽ
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■「昔は私も、”本を読む”ということを難しく考えていたことがあった」
 僕自身は、高校時代、筒井康隆さんの作品に「こんな公序良俗に反する本を面白がって読んでいいのだろうか?」と思いながらもあまりの面白さにハマってしまったことで、ある種の「自分の好みに対する覚悟」ができましたし、「本は読みたいものを読みたいだけ読めばいいのだ」ということを理解できたような気がします。
 
 たぶん、「すべての本を面白いと思う人」と「すべての本をつまらないと思う人」というのは、どちらも同じくらい稀な存在なのです。
 もちろん、ストライクゾーンが広い人もいれば、ものすごく狭い人もいるのでしょうけど、最初に「自分にとって面白い本」を見つけることができるかどうか、そして、それをいつ見つけるのかによって、その人の「読書人生」は大きく左右されるのです。
 とくに子どもたちには、「勉強になる本を読むこと」や「つまらない本でも最後まで読むこと」を強要するよりも、とにかく「自分で面白いと思える本に出会えるまでいろんな本を少しずつでも読ませてみる」ほうが、「本好き」になってくれそうな気がします。

 まあ、実際は「本好きになる素質がある子どもは、勝手に自分で試行錯誤して『面白い本』を見つけ出してしまうもの」なのかもしれませんけどね。

03月09日(日)
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