ID:60769
活字中毒R。
by じっぽ
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■水木しげる先生と「心霊写真」
そう言われてみると、鬼太郎の武器って、僕が知る限りでは、たしかに「物理攻撃」なんですよね。「魔法」は出てきません。
まあ、「大リーグボール」と同じで、実際にそれが可能かどうかはさておき、「それらしい理屈がつけられている」だけ、とも言えるのですけど。
僕も『鬼太郎』=オカルト、というイメージをずっと持っていたのですが、この京極さんの話を読んでみると、『鬼太郎』がこんなに長い間人気を保っている理由というのは、「懐かしい話」のように見せかけて、本当はどんどん新しい概念を取り入れているからなのかもしれません。ラヴクラウト
テレビなどでお見かけする水木しげる先生は、まさに「浮世離れした、飄々とした人」というイメージなのですが、陰では海外の作品なども研究されていたようです。
【水木先生に心霊写真なんかをお見せすると「目に見えないものが写真なんかに写るか!」とおっしゃる】という話は非常に興味深かったです。「目に見えないものを信じる、感じるということと、オカルトとは全然違う」という発言は、まさに水木先生の面目躍如。
心霊写真・怪奇現象だけでなく、「スピリチュアル」なんていうのも、ある意味、「本来は目に見えないはずのものを見えるような形にしてみせている」ものなのですが、それって、「目に見える」時点で嘘になってしまうような気がします。
「見えないから絵に描くんだ」というのは、「それってどうやって描いているんだ?」と疑問ではあるのですが、水木先生にとっては、「見えないけど、存在しているし、形もある」ということなのかなあ。
それにしても、水木先生のお姿を見ていると、本物の「妖怪」って、むしろ人間のほうじゃないかな、と思えてくるんですよね。
03月02日(日)
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