ID:60769
活字中毒R。
by じっぽ
[10024279hit]

■「コンビニで一番万引きをする人って、誰だと思う?」
 ちなみに、「三越」の2007年2月期決算の営業利益率は1.66%で、「ヤマダ電器」の2007年3月期は3.67%(ビックカメラは2007年8月期が2.98%)。
 あれだけ売れていれば、ものすごく儲かっているのだろうな、と考えてしまう量販店というのは、逆に、「あれくらい売れないとやっていけない」というのが実情のようです。

 ここに引用させていただいたエピソードに関しては、僕はあまり意外には感じませんでした。友達が遊びに来たときに、「サービス」してあげているバイトの若者を目にしたことがある人というのは、けっして少なくないはずですし、僕も内心「お金貰ってるんだから、プロらしく仕事時間中は公私の区別をつけろよ!」などとムカついてはいるのですが、そういうのをコンビニで目くじら立ててもしょうがないような気はします。単に「小うるさいオッサン」だとしか思われないだろうし。
 それに、最近のコンビニというのは、とにかく「人手不足」のようで、どうみてもサービス業に慣れてないだろ、というようなアルバイトの中年男性が、チョコレートが入った袋に、「一緒にいいですか」なんて、温めたおにぎりを入れようとしたり、「このままでいいですか?」と尋ねもしないで本をそのまま手渡そうとしたりしてくることがよくあるのです。
 客側しても、コンビニに「最上級の接客」を求めてもしょうがないし、この人たちもいろいろ事情があって深夜のコンビニで働いているんだろうし……などと、かえって考えこんでしまいます。

 実際、僕はここで取り上げられているような「バイト店員の万引き」を何度も目撃したことがあるのです。しかも、彼らには、それが「万引き」だという意識はほとんど無いように見えました。
 ただし、最近は堂々とやっているのはあまり見ないので、店側の「店員に対する監視の目」が厳しくなっているのでしょうね。
 しかしながら、「店員向けの監視カメラ」なんていうのは、やっぱり、あんまり建設的なコストだとは思えませんが……

 とはいえ、アルバイト店員がいないと営業時間が長い店はやっていけないでしょうし、経営していく側として考えると、「良質な店員を確保すること」というのは、まさに死活問題。それが難しい場合には、オーナー(やその家族)が店で働きっぱなし、という悲惨な状況になるわけです。
 たしかに、コンビニ経営もラクじゃないよなあ。

 僕は今まで「文房具の管理までキチンとしているような会社」に勤めたことはありませんし、病院というのはボールペンやメモ用紙などの文房具に関して言えば、(薬のメーカーが宣伝用のものをよく置いていくので)あまり切実に不足することがないのですけど、コピー用紙の無駄遣い、なんていうのは確かに「万引き」です。
 僕も偉そうなことを言える筋合いは全くないのですが、会社のネットワークを私用のネットサーフィンのために使うのも、一種の「万引き」ですしね……
 今のところは、仕事に支障が出たり、トラブルの元になるようなものでなければ、徹底的に糾弾されることはほとんどなさそうですが、今後は、そういう「目に見えない万引き」に対する締め付けも厳しくなってきそうな感じがします。

 本当は、友達や知り合いが来たら、ちょっとくらい「おまけ」しても大丈夫なくらいの余裕があったほうが良さそうではあるのですが、たぶん、これからもこの「ギリギリの営業利益での攻防」が続いていくのでしょう。
 個人的には、友達のバイト先にやってきて「サービスしろよ」なんていうような人間は、「友達失格」だとしか思えないのですけど。

02月15日(金)
[1]過去を読む
[2]未来を読む
[3]目次へ

[4]エンピツに戻る