ID:60769
活字中毒R。
by じっぽ
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■「ドリフの救護班」だった、もうひとつの『高木ブー伝説』
 また、そういう高木さんに、「雷様」という活躍の場をつくった、いかりや長介さんも優れたリーダーだったんですよね。いくら裏方に生きがいを見出したとしても、ガス抜きの場がなければどこかで爆発していたかもしれませんし。
 ちなみに大槻ケンヂさんの筋肉少女帯が『元祖・高木ブー伝説』でデビューしたとき、♪何もできない俺は まるで高木ブーだ!! という歌詞に高木さんの事務所は激怒し、抗議しようとしたそうなのですが、当事者の高木さんが「若いのが頑張ってやってるんだから、いいじゃない、別に」と擁護したために、この曲は「お蔵入り」にならずに済んだのだとか。

 たぶん、ドリフターズという特別な集団の中にいなければ、高木さんの「能力」はこれほどまでには活かされなかったと思いますし、ドリフターズにとっても、高木さんの存在があればこそ、「空中分解」を避けられたのでしょう。そういう意味では、「ドリフターズのメンバーに高木ブーがいたこと」というのは、まさにお互いにとって「最良の選択」だったのです。

 それにしても、【リーダーとか真ん中とかより2番とかがいいんだって。だから、ドリフの連中って、長さん以外は真ん中やるの上手くないよね…】というのは、まさに「慧眼」だなあ、と感じました。加藤茶さんも志村けんさんも、自分が仕切る役割のときはなんだか居心地が悪そうですし。
 志村さんが多くの番組でダチョウ倶楽部の上島さんのような「取り巻き」を従えているのも、「自分は仕切るタイプじゃなくて、周りからツッコミを入れてくれる人がいないと活かされない芸人なのだ」という自覚があるからなのかもしれませんね。

02月09日(土)
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