ID:60769
活字中毒R。
by じっぽ
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■映画関係者の予想を裏切った『恋空』
 この号の『日経エンタテインメント!』のヒットランキングによると、2007年(2006年11月〜2007年公開作品対象)の日本での興行収入の1位は『パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド』の110億円、以下、『ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団』が93億円、『HERO』が82億円で、ここまでがベスト3。
 『恋空』が興行収入40億円となれば、『ダイ・ハード4.0』『トランスフォーマー』『武士の一分』と同額で、9位相当になります。ちなみに『クローズZERO』が27億円だったとすると、『幸せのちから』『アンフェア the movie』と並ぶ19位相当。
 あれだけフジテレビが懸命に宣伝していた『西遊記』が43億円だったことを考えると、費用対効果という面では、『恋空』のこの「稼ぎ」は、驚異的なものではないでしょうか。

 それにしても、これまでも『恋空』みたいな映画ってたくさんあったと思うのですが、なぜ、『恋空』は、こんなに大きな成功を収めることができたのか、僕には正直よくわからないんですよね。原作人気や主人公に人気絶頂の新垣結衣さんを起用したこと、Mr.Childrenの主題歌『旅立ちの唄』が名曲であったことなど、たくさんの「要因」はあったのでしょうけど、いままで映画化されたこの手の作品だって、「人気の原作やタレント」を起用してきたはずなのに。
 何か特別な「秘密」があるのだろうかと、あれだけバカにしていたにもかかわらず、DVD化されたら観てみようかという気分になってきました。
 さすがに、映画館で観る勇気はなかなか出ないんですけど……

12月14日(金)
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