ID:60769
活字中毒R。
by じっぽ
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■「日本人は1年間に缶コーヒーを何本飲んでいるの?」
A8:約100本じゃ。昨年は280万キロリットルも容器につめられたコーヒー飲料が消費されておる(日本コーヒー飲料協会調べ)。190g缶に換算したら、全世界の人に、1人2本あげられることになる。これだけ飲む国民はほかにはおらん。日本独自の現象じゃ! というのも、缶コーヒーは日本以外は中国やアジアの一部とアメリカのちょろっとぐらいで、日本発祥の独自カルチャーだからなんじゃ! 最近はコーヒー豆の値段も上がってメーカーは苦労しておるそうじゃ。だから飲むんじゃ! 日本人なら缶コーヒーをたくさん飲むべきなんじゃ!】

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 まさに、「缶コーヒー大国、ニッポン!」という感じです。缶コーヒーがあまりに日本では一般的であるために、「日本発祥の独自カルチャー」だと言われても、ちょっと信じられないくらいですが。
 そう言われてみれば、アメリカ、カナダの僕が行った地域にも缶コーヒーは無く、スターバックスの瓶入りアイスコーヒーが2種類売られていただけだったんですけどね。
 それにしても、缶コーヒーの「進化」のきっかけが大阪万博だったり、名神高速道路の開通だったりというのには、缶コーヒーという飲み物と日本という国の発展との結びつきの強さを感じてしまいます。リアルタイムでその時代を生きてきた人たちは、缶コーヒーを飲むと、万博を思い出したりするのでしょうか。

 このQ&Aには、今までなんとなく疑問に感じていた「缶コーヒーの謎」がたくさん紹介されています。とくに、缶コーヒーの缶が他のジュースの缶に比べて少し小さい(190g)理由については、僕も昔から疑問で、「コーラとかより材料費が高いから」という話を聞いたこともあったのですが、実際は「喫茶店のコーヒーより多くした」ということのようです。同じ自動販売機で売られている他の清涼飲料水と比べてしまう「自動販売機世代」の僕たちとは違って、缶コーヒーが世に出た時代の人たちは、「喫茶店で飲むコーヒーの量」と比較していたわけです。しかし、この190gの缶に慣れてしまうと、250gの「ロング缶」に入っている缶コーヒーは、量が多いだけでなんだか安っぽい味がするような気もしますよね。

 それにしても、「日本人は1人あたり1年間に100本も缶コーヒーを飲んでいる」という話には、正直驚きました。缶コーヒーだけで、「7000〜8000億円産業」っていうのも凄い。
 僕も「缶コーヒー党」なので、この平均値を引き上げるのにかなり貢献していると思うのですが、缶コーヒーって、けっこう「いつも飲む人」と「全然飲まない人」が極端に分かれますよね。缶コーヒーが苦手な人や缶コーヒーをほとんど飲まないであろう小さな子どものことなどを考えると、「缶コーヒー好きな人」が毎日かなりたくさん飲んでいなければ、こんな数字は出ないはずです。確かに、缶コーヒーって、喫茶店で飲む「本格的なコーヒー」とはちょっと違う、ある種の「中毒性」があるような気もします。

 缶コーヒーに含まれるかなり多めの糖分などを考えると、【だから飲むんじゃ! 日本人なら缶コーヒーをたくさん飲むべきなんじゃ!】と、安易に薦めていいのか?と、かなり疑問ではあるんですよね。「体に良い飲み物」とは言いがたいところではありますし。
 でも、栄養ドリンクと同じで、なんとなく「元気が出る」「ストレス解消に役立つ」飲み物のようなイメージがあるんですよね、缶コーヒーって……

11月30日(金)
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